掛け布団のように使う「睡眠用うどん」がネット上で話題になっている。ヘッドスパ「悟空のきもち」を経営するゴールデンフィールドの新商品で、従来の布団が"長方形"だとすれば、縦に切り込みを数本入れたようなものだ。外観がうどんのようになっている。
「タテ麺」と称した細長いクッション8本と、並べたタテ麺の両端を固定する「ヨコ麺」から構成される。タテ麺の間から手足を出して、抱きまくらのようにして眠ることも出来る。
同商品は8月7日に公式サイト上で商品ページを公開すると、ネット上で「意外と良さげ」「すべてが理にかなっている上に、インパクトがある」といった声があがった。
同社広報担当者は「約8時間で初回生産分500枚がすでに完売しました。こんなにネットでバズるとは思っておらず、驚いています」と明かした。
手足を出し、タテ麺数本を抱きしめて眠る「抱きまくらモード」も
同社は商品サイトで「新しい布団の開発依頼があったとき布団がベストとはまったく思えませんでした。布団じゃなくて、うどんでいい」と記している。一見奇抜な発想だが、睡眠の多様性と自由、清潔性能、デザイン性などを考えると「理にかなっていた」としている。
使い方には、通常の掛け布団のように使用する「掛けうどんモード」や、付属の枕アタッチメントを使用しヨコ麺を枕にして隙間から頭や手を出して眠る「エレガント包まれモード」がある。
ほかにも、足を出してタテ麺に足を乗せるむくみ対策の「足まくらモード」、タテ麺数本を抱きしめて眠る「抱きまくらモード」など、幅広い使い方ができる。睡眠はフリースタイルだということがよくわかる。
「圧倒的なこの商品を目の前にオシャレな名前も、カッコいい名前もいらない」
同社は「本来、眠る前用と眠った後用で、『最高の寝具』は違う」という。脳や内臓の温度(深部体温)が0.4度下がると深い睡眠状態になる。眠くなると手足が温かく感じられるのは、手足から熱発散をして深部体温を下げているということだ。
しかし手足がずっと温められると放熱が阻害される。結果として深部体温が低下せず、浅い睡眠となる。同商品は、暑いと感じればタテ麺の間から手足を出す、寒ければ麺を閉じるなど直感的な温度調節が可能で、熱放散から深い睡眠に導くことができるとしている。
なお麺は「モチモチ睡眠仕様」で、クリーミーなホイップ感のある肌触りだという。同商品は、冬場は毛布と併用するなどすれば年中使用できる。またタテ麺・ヨコ麺は取り外し可能で、自宅の洗濯機で洗える。同社は、公式サイトで、
「眠りの専門家として常識にはとらわれたくなかった。ふとんそのものを変えよう。最初は、スタッフ数人でたまたま食べたうどん。そして完成したのはこの世界にない最高の安心感でした」
とコメントしている。「うどんだったら冗談だと思われる」「もっとオシャレな名前にしたほうが絶対いい」などと言われたが、「圧倒的なこの商品を目の前にオシャレな名前も、カッコいい名前もいらない」と記す。とっておきの自信作のようだ。
同商品は「睡眠用布団」と枕アタッチメント、春夏用レース、乱れ防止用帯が付いて1万6800円(税別)。送料は全国一律950円で、現在第2期生産分受付中。今年9月上旬発送予定だ。