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『なつぞら』中川大志、漫画映画界での再起を誓う 十勝で感じた、広瀬すずの絵の力の源

2019年08月08日 12:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『なつぞら』(写真提供=NHK)

 農協の工場建設問題も無事に解決。十勝の大地を踏みしめる坂場(中川大志)は、「いろんな人から恵みを受けて生きてきたんだな」となつ(広瀬すず)に向けて口にし、彼女が絵を生み出す力の源を知る。


 朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)第112話では、なつが農協の組合長・田辺(宇梶剛士)からあるお願いをされる。その後、なつが坂場とともに雪月に向かうと、そこでは故郷の面々が一堂に会することになるのだ。


【写真】雪次郎の菓子修行にも進展


 「この大地に吹く風みたいに、君が生きていることそのものの力なんだって実感したよ」と、なつの絵を描く力の原点について述べた坂場。小難しく、アーティスティックな言葉の表現になつも苦笑いだが、もうこんなやり取りにも慣れた模様。私たち視聴者も微笑ましく二人を見守り、いよいよもって、坂場をなつの婚約者として認め始めていることではないだろうか。


 そんな坂場はこの十勝の大地や人々、そういった現在のなつを形成している環境に触れ、漫画映画の世界での再起を誓う。この男のことである。東京に戻ったならば、その頭脳と弁と異常な行動力をもってして、漫画映画界に舞い戻るに違いない。期待したいところだ。


 そして、なつと坂場はとある病院へ。養生を目的に入院している農協の組合長に呼ばれ、彼の様子を見に行くのだ。そこでなつは、十勝協同乳業のブランドとなる“たんぽぽバター”の商標を考えて欲しいと依頼される。“たんぽぽ”とは農民にとって、新しい季節(春)の到来を告げる意味合いがあるらしい。この名前は、なつの父・柴田剛男(藤木直人)が考案したのだという。なつはちょうどたんぽぽが咲く季節に十勝にやってきて、幼かった彼女はその花を食べた。そのことを、剛男はいつまでも覚えていたのだ。さて、どんな商標マークになつは仕上げるのだろうか。


 その後、なつ、坂場、夕見子(福地桃子)の3人は菓子屋・雪月へ。店内に足を踏み入れると、天陽(吉沢亮)、番長(板橋駿谷)、良子(富田望生)、さらには倉田先生(柄本佑)の姿もあった。そこへ雪次郎(山田裕貴)が「俺の新しい魂」と称して“あるお菓子”を運んでくる。何やら見覚えのあるかたち。みなの反応はどうなのだろうか。


(折田侑駿)