4度のF1チャンピオンであるフェラーリのセバスチャン・ベッテルは心底手ごわいドライバーだが、F1第12戦ハンガリーGPで証明したように環境に敏感な男でもあるようだ。
レース後、メディアスペースでインタビューを受けていたベッテルは、複数のメディアに対し、ハンガリーGPでの3位フィニッシュについてのコメントを述べていた。この時ベッテルは、スペースの周りに多くの空のペットボトルが散乱していることに気がついた。
『Bild Zeitung』の記者イエンス・ナグラーによると、ベッテルはインタビュー中に言葉を切り、多くのゴミを指差して集まっていた記者たちに示したという。
「水のボトルを持って行きなよ。ここにゴミを置いていってはだめだ!」と当然ながらベッテルは非難した。
「昨日、誰もが何もかもそのままにしていくのを見た。そういうことをする人たちは嫌いだ」
ベッテルはインタビューを再開したものの、片付けの様子から目を話さず、ある記者に対して「ここにもうひとつあるよ。僕に渡して」と伝えていた。
記者団は事を真剣に受け止め、F1プロデューサーのジェイソン・スウェイルズと、『Ziggo Sport』のジャック・プローイュがゴミ袋を掴み、残りのゴミを拾い集めた。
汚す側になるのではなく、解決する側になれ、と善人のベッテルは言うだろう。