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伊勢丹新宿店本館化粧品フロアが1.5倍に増床、顧客一人ひとりの美の追求を実現する売り場に

2019年08月07日 23:52  Fashionsnap.com

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(左から)化粧品MD統括部 化粧品営業部 新宿化粧品 マーチャンダイザー 横山健治氏、同 岡部麻衣氏 Image by: FASHIONSNAP.COM
三越伊勢丹ホールディングスが、伊勢丹新宿店本館の化粧品フロアをリフレッシュオープンする。スローガンは「BEAUTY EVOLUTION!(美は進化する。美は躍動する。)」。2階の一部に新たにスキンケア製品の売り場を設け、1階にある既存の売り場はメーキャップ製品に特化する。

 同社は2019年度の戦略として、約100億円をかけて伊勢丹新宿店本館と日本橋三越本店(第2期)、銀座三越のリモデルを推進。伊勢丹新宿店においては今年3月にメンズ館の大規模リモデルが完了しており、化粧品フロアのリフレッシュオープンは第2期と位置付ける。同店の化粧品フロアは近年のインバウンド需要の好影響を受けて、年々売上高が伸長。連日混雑した状況が続き、各ブランドの売り場への導線確保が難しくなっているという。今回のリフレッシュオープンで、実店舗での購買体験の価値向上を目指す。
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 増床部分となる2階のスキンケア製品の売り場では、日本初出店となるカネボウ化粧品のスーパープレステージブランド「センサイ(SENSAI)」や、初の常設店舗を出店するポーラ・オルビスグループの敏感肌専門ブランド「ディセンシア(DECENCIA)」をはじめ、プロのスタイリストによるスタイリングアドバイスが受けられる「ダイソン(Dyson)」や、ヘアビューロンシリーズを展開する「バイオプログラミング(Bioprogramming)」など30ブランド以上を集積。9月上旬から順次オープンし、9月25日にグランドオープンする。このほか、専門スタッフがブランドを横断したケアを提案するカウンセリングカウンターを設ける。
 1階ではブランドごとの世界観や個性を活かしたゾーニングに変更。30以上のブランドを揃え、それぞれをアーティストメイクブランド、ジャパンブランド、キュート感があるブランド、新世代ブランドの4つに区分する。アーティストメイクブランドとして展開する店舗では専属のアーティストが常駐し、より高度なメーキャップ方法をレクチャーするなど、顧客一人ひとりの細かなニーズに対応。またリフレッシュオープンに合わせ、メーキャップアーティストから受けたアドバイスやタッチアップの様子を収めた動画を持ち帰ることができるサービスを開始する。なお、スキンケア製品も展開している一部のブランドは、1階と2階にそれぞれにブランドのブースを設ける。ゾーニングの変更は10月下旬から順次行い、11月20日に完了する計画だ。
 同社の化粧品MD統括部 化粧品営業部 新宿化粧品 マーチャンダイザーの横山健治氏はリフレッシュオープン後の化粧品売場について「圧倒的な高揚感を感じてもらえるように設計する。顧客一人ひとりの美の追求を実現できる品揃えとサービスを提供し、世界に誇るビューティーフロアを目指す」とコメント。これまでオーガニック・ナチュラルコスメを扱ってきた地下2階「ビューティアポセカリー」に変更はないという。
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