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草間彌生の展覧会がニューヨーク植物園で来年開催 全敷地を使った大規模展

2019年08月07日 21:10  CINRA.NET

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草間彌生
草間彌生の展覧会が、2020年5月2日からアメリカ・ニューヨーク ブロンクスのニューヨーク植物園で開催される。

11月1日まで行なわれる同展では、会場となるニューヨーク植物園の約100ヘクタールに及ぶ全敷地と、敷地内に点在する歴史的建造物内に作品を展示。単独の植物園の全スペースを使用して草間作品を展示するのは、今回が初とのこと。

展示作品は、草間本人が「愛してやまない」という自然界と彼女とのつながりを表現。展覧会のために特別に制作される新作をはじめ、絵画、立体作品、鏡を駆使した空間、花やカボチャの水玉模様の彫刻に加え、植物園の温室を使ったインスタレーション、初期作品のスケッチブックなどが展開される。

また敷地内のエニッド・A・ホウプト温室では、草間の絵画からインスピレーションを得た園芸作品を展示する。ルーエスターT.メルツ図書館では初期の草間作品を紹介。植物のスケッチ、紙を使った作品、コラージュ作品、アッサンブラージュ、彫刻などが展示される。さらに会期中は、様々な公開講座プログラムを実施予定。

ニューヨーク植物園のCEOであるキャリー・レボラ・バラットは「今回の展示会のために作られる新しい彫刻作品を始め、草間彌生氏の素晴らしい作品を私達の施設で展示できることと大変嬉しく思います。キャリアを通じて、自然界にインスピレーションを求め、限界と偏見に対しての挑戦を続けた草間は、彼女ならではの独特の芸術表現を生み出しました。草間作品の多くが抽象的な外見を有していますが、これは彼女が宇宙、とりわけ自然界をいかに捉えているかが表現されているものなのです。今回私達の施設での展示会を実現するにあたり、彼女の芸術的ビジョンを共有いただけたことについて、アーティストに感謝いたします」と喜びを語っている。