2020年1月5日から放送予定のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の追加キャストが発表された。
長谷川博己が明智光秀役で主演を務める『麒麟がくる』は、明智光秀の前半生に光を当てて、戦国初期の戦乱の中、各地の武将たちが天下を狙って戦う様を描く「一大叙事詩」。脚本は1991年の大河ドラマ『太平記』を手掛けた池端俊策によるオリジナルとなる。
今回出演が発表されたのは、尾野真千子、向井理、風間俊介、伊吹吾郎。尾野真千子は旅芸人の座長で、諸国の大名や京の公家に顔がきく伊呂波太夫役、向井理は混迷する京の情勢に翻弄される室町幕府第13代将軍・足利義輝役を演じる。風間俊介は徳川幕府の創始者・徳川家康役、伊吹吾郎は今川義元の軍師で僧侶の太原雪斎役にキャスティング。
発表とあわせて出演者4人と、制作統括の落合将のコメントが公開。尾野は「伊呂波太夫は架空の人物で、みなさんもどういう人かわからないと思いますが、今度いつ出てくるのかしら、次はどんなことをしでかすのかしら、そんなふうにワクワクしてもらえるような人物になればいいなと思っています」と意気込みを語っている。
向井は、2011年放送NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』出演時を振り返り、「ある意味自分にとっての時代劇の原点である大河ドラマに参加出来ること。そして池端先生の脚本に参加出来ること。あのときの恩返しができればという思いです。この大河ドラマの一助となれば幸いです」と述べている。
風間は「家康は、ある作品では温厚な人格者、ある作品では狡猾で残虐な男と、今も多面的に捉えられている人物なので、今回どのように描かれるのか、どのように演じられるか、今から楽しみです」、伊吹は「太原雪斎は、今川義元の参謀と周知された人物。スタッフの皆さんと、心を合わせ力いっぱい演じさせていただきます」とコメント。
また落合は「人が集まってたくさんに見えても、私たちはそれぞれがそれぞれの人生の主役です。主役のために集まる脇役、という位置づけではなく、それぞれがそれぞれの登場シーンで主役として人生を生き、大きな世界をつくりあげていく、その中心に光秀がいる。そんなドラマを我々は目指しています」と語っている。
■尾野真千子のコメント
伊呂波太夫は架空の人物で、みなさんもどういう人かわからないと思いますが、今度いつ出てくるのかしら、次はどんなことをしでかすのかしら、そんなふうにワクワクしてもらえるような人物になればいいなと思っています。
伊呂波太夫のテーマカラーは七色。私も元気に、色鮮やかに舞えるよう、頑張ります。
■向井理のコメント
時代劇というものに初めて出演させていただいたのは、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(2011年)でした。着物や所作、話し方など本当にゼロから教えていただき、とても深く覚えています。それからドラマや映画、舞台などで時代劇に出演させていただくようになりました。また、今回の脚本の池端俊策先生には以前「そろばん侍 風の市兵衛」というドラマでお世話になっております。
ある意味自分にとっての時代劇の原点である大河ドラマに参加出来ること。そして池端先生の脚本に参加出来ること。あのときの恩返しができればという思いです。この大河ドラマの一助となれば幸いです。
■風間俊介のコメント
震えています。歴史上、数々の偉人がいますが、その中でも徳川家康を演じさせていただける日がくるとは。家康は、ある作品では温厚な人格者、ある作品では狡猾で残虐な男と、今も多面的に捉えられている人物なので、今回どのように描かれるのか、どのように演じられるか、今から楽しみです。考えれば考えるほど身体と心が震えますが、これは武者震いです。大きく息を吸い、この震えがおさまった時、家康のように広い目を持って撮影に挑みたいと思います。
■伊吹吾郎のコメント
昭和から平成そして令和と大河ドラマに出演させていただけること、誠にうれしく思います。この度、賜りましたお役、太原雪斎は、今川義元の参謀と周知された人物。スタッフの皆さんと、心を合わせ力いっぱい演じさせていただきます。また、久しぶりの大河ドラマ出演に、心持ち熱く、一人でも多くの方に、ご覧いただきたいと思います。
■落合将のコメント
・新たなキャスト発表にあたって
「美濃編」「戦国武将&戦国の華」につづいて新たな出演者にお集まりいただきました。
池端作品の集大成、ともいえるラインナップです。かつての池端脚本の名作「足尾から来た女」「夏目漱石の妻」で主役を務めた尾野さん、そして近年の作品「そろばん侍」の向井さん。それぞれこのドラマのキーとなっていく不思議な旅芸人の女座長と、室町幕府悲劇の将軍を演じていただきます。そしてベテランの伊吹さんにご存じ太原雪斎、いまもっとも脂がのっている風間さんに、このドラマの後半のうねりを大きく背負っていくことになる三英傑の一人、徳川家康を演じていただきます。
人が集まってたくさんに見えても、私たちはそれぞれがそれぞれの人生の主役です。
主役のために集まる脇役、という位置づけではなく、それぞれがそれぞれの登場シーンで主役として人生を生き、大きな世界をつくりあげていく、その中心に光秀がいる。そんなドラマを我々は目指しています。