8月2~3日にドイツのオッシャースレーベンで開催されたTCRヨーロッパ・シリーズ折り返しとなる第5戦は、レース1で自身初ポール・トゥ・ウインを飾ったターゲット・コンペティションのアンドレアス・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)と同2位のマシンがレース後車検で失格となる波乱に。結果、3位だった初代TCR UK王者ダン・ロイド(FK8ホンダ・シビック・タイプR)が初勝利を手にしている。
TCRシリーズ年初に開催されるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)テストの公式ドライバーも務めるダン・ロイドは、今季から散発的プログラムながらBrutal Fish Racing TeamのFK8ホンダ・シビック・タイプRで欧州最高峰のTCR選手権にエントリー。このオッシャースレーベン戦では金曜プラクティスからトップタイムを記録する好調さを披露していた。
その背後ではM Racingのネルソン・パンチャティッチ(ヒュンダイi30 N TCR)がアンドレアスの妹、ジェシカ・バックマン(ヒュンダイi30 N TCR)にヒットし、彼女は堪えきれずにスピンを喫しコースオフ。さらにルカ・エングストラー(ヒュンダイi30 N TCR)、オーレリアン・コンテ(プジョー308 TCR)ら6台が絡むマルチクラッシュも発生してしまう。
アンドレアス・バックマンがシリーズ初のポール・トゥ・ウインを飾り、2位パンチャティッチ、3位ロイドの表彰台。そして4位コロネル、5位ジョシュ・ファイルズ(ヒュンダイi30 N TCR)のリザルト……となるかと思われたレースは、なんと再車検の結果、ターゲット・コンペティションのウイニングカーが「フロントエンドの最大幅1950mmを超えていた」として失格処分に。