どんな組織でも独自の決まりがある。しかし中には「狂ってる」としか思えないものがあり、仕事を苦痛にすることもある。キャリコネニュース読者からは、働く人に苦痛を与える職場のルールに対して怒りの声が挙がっている。
管理・事務職をする40代の元職場では、ボーナス支給日に社長にお礼を言うことになっていた。それ自体は特段おかしなことではないが、もし伝え忘れたときの対応が異常だ。
「お礼を言い忘れたら、翌月の給与から半年かけてボーナス支給分を天引きされます。ボーナスだけでなく、給与支給日の午前中には社長へ必ず『ありがとうございます』と言うことが義務づけられていました」
午後にお礼を伝えた場合、社員がどこにいようが呼び戻され、夕礼から社長の気がすむまで説教されたという。
毎朝5分、大声で社訓唱和 休み時間は「6時間勤務で10分、7時間で20分……」
歯科助手をしていた30代女性は、患者の歯石除去や歯の型取りをするよう院長から命じられていた。しかし、それらは歯科衛生士の資格がなければできないことだった。
「詰め物の調整や矯正装置の修正など、歯科医師にしか許されない行為もやらされました。ミスや事故を恐れて私が『できません』と断ると、院長や先輩助手からも『これができなきゃうちのスタッフ失格』とプレッシャーをかけられました」
それだけではない。院長は女性のプライベートに介入し、交友関係に文句を言うようになる。女性はしだいにうつ状態になり欠勤したところ、院長から「本日限りで解雇する」とメールが送られてきたという。
販売・サービス業で働いていた30代男性は、毎日のように大声で社訓を唱和していた。読み終えるのに5分もかかるほど長く、男性は負担に感じていた。
「あと、休憩がほとんどとれないんです。6時間勤務で10分、7時間で20分、8時間で30分、9時間以上働いて1時間休めました。休みなしのときもありましたよ」
労働基準法では、「6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分の休憩をとらせる」とあるので、完全に違反している。
退勤できない理由を作られ、社長からは「気合と根性が足りない!」と暴言
営業職として働く20代女性は、「営業電話を24時間365日手放してはいけない」という決まりに困惑している。夜中だろうが、早朝だろうが、取引先からかかってきた場合は「必ず対応しなければいけませんでした」というのだ。
「主任クラスになると、長期休暇中も上司から『いつでも電話に出れる状態にしておいて』と声をかけられています。会社から『休みをとるように』と言われているのに、休みの意味とは?」
技術職として働く40代男性の元職場では、「夜中の12時を過ぎても帰れない」というルールがあった。社長が退勤できない理由をつくり、仕事を強要したためだ。社長からは「気合と根性が足りない!」と暴言を浴びせられ続けていたという。
ほかにも、
「社内のゴルフコンペに参加する社員の方が昇格が早い。特に社長の送迎をする人間はあっという間に昇格する」(40代女性、営業職)
「ミスしたら、残業代はつけないという パワハラ」(30代女性、技術職)
といった謎ルールが寄せられている。
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