8月9日から4日間に渡り開催される「コミックマーケット96」の運営団体、「コミックマーケット準備会」は7日、京都アニメーション第1スタジオで起きた放火事件に関して声明を発表した。
被害者やその家族、関係者らを慮る言葉を綴った上で、京アニが募金の窓口を設置していることや、支援体制が整いつつあることから、「コミックマーケット96当日に改めて何かを行ったりはいたしません」と明言した。その上で、
「既に多くの方が行動されているかと思いますが、コミケットの参加者の皆さんも各のやり方で応援していただけたらと思います」
と、京アニへの支援を呼びかけた。期間中、コミケ会場や近隣で、募金を謳った詐欺が横行しないよう予防する意図があると見られる。
「響け!ユーフォニアム」の台詞でエール「そしてまた、次の曲が始まることを願って」
京都アニメーションはコミックマーケットの企業ブースに出展していたこともあり、「今回の事件につきましては、一層のショックをもって受け止めている」という。事件については、
「大切なことは、いつまでも色褪せない作品の数々を忘れないこと、それを見続けていくこと、語り継いでいくこと、遠くない未来に新しい作品が生まれることに希望を持ち続けること。それが『京アニ』の作品に心惹かれた私たちにできることだと思います」
とコメントしていた。
締めの一文には「そしてまた、次の曲が始まることを願って」とある。これは、京都アニメーションの代表作の1つ「響け!ユーフォニアム」で、各話の締め台詞として使われていた「そして次の曲が始まるのです」を受けてのものだろう。お知らせのURLには「PrayforKyoani」の文字列が含まれている。ネットでは「締めの言葉が涙腺にくる」などの声も出ていた。