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佐藤健が「何しに帰ってきたんですか?」と痛烈に問いかける 白石和彌最新作『ひとよ』特報映像

2019年08月07日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2019「ひとよ」製作委員会

 11月8日に全国ロードショーされる白石和彌監督最新作『ひとよ』より、特報映像とポスタービジュアルが公開された。


 本作は、劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表舞台作品『ひとよ』を白石監督が実写映画化したもの。15年前、ある家族に起こった一夜の事件が、母とその子どもたち三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家はその晩の出来事に囚われたまま別々の人生を歩み再会を果たし、葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。


 15年前の事件に縛られ家族と距離をおき、東京でフリーライターとして働く次男・雄二を主演の佐藤健が演じる。また、町の電気屋に勤務し、三兄妹で唯一自身の家庭を持つが夫婦関係に思い悩む長男・大樹役に鈴木亮平、事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子役に松岡茉優、15年ぶりに三兄妹の元へ帰ってくる母親・こはる役を田中裕子が演じる。


【動画】『ひとよ』特報映像


 公開された特報は、雄二がこはると再会し、15年越しの想いを吐露するシーンから始まる。15年前、子どもたちの幸せを守るため、愛する夫を手にかけてしまったこはる。約束した時を経て再会を果たすが、雄二たち三兄妹は、事件の夜にそれぞれが想い願った未来とは違う人生を歩んでいた。こはるに対して雄二は、「子供たちの人生がめちゃくちゃになってるとき、何しに帰ってきたんですか?」と痛烈な問いを投げかけ、大樹は「俺らは間違った方ばっかいってるよ!」、園子は「お母さんはあの人から、私たちを助けてくれたんじゃん!」と、三者三様にそれぞれの感情が溢れ出し、すれ違う母親と子どもたちの姿が映し出されていく。


 あわせて公開されたポスタービジュアルには、夜明けの埠頭でそれぞれの想いを胸に秘めながら、空を見上げた家族の姿と「壊れた家族は、つながれますか」というメッセージが収められている。


(リアルサウンド編集部)