新人警察官の発砲で市民が犠牲に(画像は『The Sun 2019年8月4日付「STRAY BULLET HORROR Shocking moment rookie cop kills woman after trying to shoot her dog as it charged at him」(Credit: ARLINGTON POLICE DEPARTMENT)』のスクリーンショット) アメリカでは警察官が発した銃弾によって一般市民が命を落とす事件が度々起きているが、このほど警察官が発砲した流れ弾で女性が死亡してしまうという痛ましい一報が届いた。『The Sun』『The New York Times』などが伝えている。
【この記事の動画を見る】 今月1日の午後5時20分頃、米テキサス州ダラス郊外のショッピングセンター近くで警察官が発砲した銃弾によってマルガリータ・ブルックスさん(Margarita Brooks、30)が命を落とした。現場では草むらに人が倒れていると通報を受け、警察官が付近を捜索していた。
警察官は当時、数メートル先に犬を連れて歩いていたマルガリータさんに気付いた。倒れた人を探していたこともあり、警察官はマルガリータさんに「大丈夫ですか? その犬はあなたのですか?」と声をかけた。
その瞬間、犬が警察官に向かって駆け寄ってきた。慌てた警察官はマルガリータさんに「犬を捕まえて!」と叫ぶもそのまま犬に数発発砲、その流れ弾がマルガリータさんに直撃してしまったのだ。マルガリータさんは撃たれた瞬間、悲鳴のような声で「なんてこと! 警察が私を撃ったわ!」と発し、地面に倒れてしまったという。
一瞬の出来事だったが、警察官のボディカメラにその恐ろしい瞬間が収められていた。マルガリータさんは胸に銃弾を受けたことにより死亡したが、付近の住民の話によると彼女はホームレス生活をしていたそうだ。
アーリントン警察署ではボディカメラの映像をマルガリータさんの家族にも見せたうえで3日に公開し、記者会見を行った。発砲した警察官の氏名は公表されていないが、現場の訓練を先月1日に終えたばかりの25歳の新人警察官だったという。
同警察署のウィル・ジョンソン署長(Will Johnson)は会見で、銃犯罪の調査と内部調査の両方で進めていると話している。また撃たれたラブラドール・レトリバーのミックス犬は軽傷で、警察が保護しているそうだ。そしてジョンソン署長は次のように述べた。
「ブルックスさんの家族と関与した警察官のことを思い、私達は悲しみと絶望に暮れています。警察官は当時、通報を受けて倒れて苦しんでいるかもしれない人を探していました。明らかにこれは、彼が望んだ結果ではありません。」
ちなみに新人警察官について「これ以前に銃を発砲したことは無かった」と話しており、現在は休職中とのことだ。
画像は『The Sun 2019年8月4日付「STRAY BULLET HORROR Shocking moment rookie cop kills woman after trying to shoot her dog as it charged at him」(Credit: ARLINGTON POLICE DEPARTMENT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)