第9戦フィンランド終了時点で2019年のWRC世界ラリー選手権マニュファクチャラーズランキングトップにつけるヒュンダイ・モータースポーツは、8月22~25日開催の第10戦ドイツへの参戦布陣を発表。ティエリー・ヌービル、アンドレアス・ミケルセン、ダニ・ソルドの3名を起用する。
2019年シーズンでWタイトル獲得を目指すヒュンダイは、大会ごとに起用するドライバーを変えながらシリーズを戦っており、8月1~4日のラリー・フィンランド終了時点でマニュファクチャラーズランキングは24ポイントリードでトップ、ドライバーズランキングはエースのヌービルが首位と25ポイント差のランキング3位につけている。
ドイツ・ボスタール湖を中心に争われるラリー・ドイチェランドは、同国にファクトリーを構えるヒュンダイ・モータースポーツにとってホームイベントとなる1戦。峠道や農道、軍事演習場を抜ける道など、特徴の異なるステージが待ち受けるフルターマック(舗装路)イベントだ。
このイベントに向けて、ヒュンダイはエース格のヌービルとラリー・フィンランドで総合4位に入ったミケルセン、第8戦イタリアで総合優勝を飾ったソルドの3名を起用。2019年から陣営入りを果たしたセバスチャン・ローブや、フィンランドでヒュンダイ入りしていたクレイグ・ブリーンの起用は見送られた。
2019年シーズンに行われるフルターマックイベントは、3月末の第4戦ツール・ド・コルス以来2度目。このツール・ド・コルスではヌービルが40秒の大量リードで総合優勝を飾っている。
チームディレクターのアンドレア・アダモは「ここ数戦の結果やシーズン終盤戦への構想を踏まえた上で、ドイツに向けてはティエリー(ヌービル)/ニコラス(ギルソウル)組、アンドレアス(ミケルセン)/アンダース(イエーガー)組、ダニ(ソルド)/カルロス(デル・バリオ)組を起用するのがもっとも強力だと判断した」と説明する。
「チームの全員を信頼しているし、我々のクルーはシーズン前半戦で素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた。マニュファクチャラーズランキングで現在のポジションを確固たるものにするために、この布陣で挑むことがもっとも確実だと思っている」