レッドブル・ホンダのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、チームがコンストラクターズ選手権でフェラーリを打倒するチャンスを掴むには、ピエール・ガスリーが是が非でもパフォーマンスを向上させる必要があると述べている。
第12戦ハンガリーGPで、ガスリーはまたも低調な週末に耐えることになった。チームメイトのマックス・フェルスタッペンに予選では約1秒の遅れをとり、70周で争われた決勝レースでは周回遅れになったのだ。
ガスリーは第10戦イギリスGPで、自身のシーズンを好転させるかすかな希望の光を見せた。しかし第11戦ドイツGPでは精彩を欠いたパフォーマンスのままリタイアし、次のハンガリーGPでは中団グループで戦うことしかできなかった。
ホーナーは、明らかに苛立った様子で「我々はザウバーやマクラーレンと競い合うべきではない」と『RaceFans.net』に語った。
「彼にはフェラーリやメルセデスと戦ってもらう必要がある。彼がそうできるように助けるため、できることはすべてやる。それが我々の行おうとしていることだ」
「問題は、彼がそもそも上位グループにいないことだ。2台のマシンが先頭集団で走っていないことは、我々にとって明らかに打撃だ。特にコンストラクターズ選手権では、今日の獲得ポイントはフェラーリと同じだった。このコースではもっとポイントを獲得できたはずだ」
ガスリーの不振を総体的に見てみると、もしフェルスタッペンが2019年シーズンを第9戦オーストリアGPから始めていたとしても、開幕戦オーストラリアGP以降ガスリーが獲得しているより多くのポイントを獲得していることになる。
フェルスタッペンと比べてガスリーのパフォーマンスが落ち込んでいるものの、ホーナーはレッドブルが今シーズン末までガスリーをチームに留めるつもりであることを、再度ハンガリーで認めた。
「彼はサマーブレイク中にゆっくりする必要がある。シーズン前半を振り返り、そこで得た教訓をシーズン後半に活かすのだ」
「それは我々にとって不可欠なことだ。もしフェラーリをとらえるためのあらゆるチャンスを掴もうというのなら、彼をもっと上位でフィニッシュさせなければならない」
「我々の意図は、彼を2019年末までレースに参戦させることにある。だが、彼にマシンのポテンシャルをさらに引きださせることがどうしても必要だ」