タレントのマツコ・デラックスさんが8月5日放送の「5時に夢中!」(MX系)で、筋トレブームの過熱について言及した。番組では、テレビの筋トレ番組が話題となり、SNSでは体を鍛える投稿動画が話題となっているという読売新聞の記事を紹介。
近年、24時間営業のジムも増えており、筋トレは理想の体形に整える「ボディメイク」という言葉も定着している。この筋トレブームについて、マツコさんは「ますます肩身狭くなってきましたよ」といい、
「アメリカみたいになってるんじゃない? 太ってるやつは人間じゃないみたいな」
とこぼす。
筋トレブームを肯定するも「『自堕落狩り』をするような方向はやめていただきたい」
MCのふかわりょうさんが、筋トレする女性が増えてブームになっているのか、と問うと、マツコさんは「いや。男の人も相当増えたよね」と指摘。「もともと結構やってたよね、女の人も。お尻とかさ」といい、日中のジムは年配女性も多いと指摘する。
マツコさんはこのブームについて「いいことだと思うんですよ。みんなが健康に気遣って生きてるっていうのは」と肯定するが、
「これは本当に自堕落な人間だから恐怖でもあるんですけど、『自堕落狩り』をするような方向はやめていただきたいなと」
と呼びかける。さらに、アメリカでは太っていると自己管理が出来ない人間だと見なされ、昇進しにくいという風潮があったことを挙げ、
「そういう人は会社にも入れない、仕事も振られないっていうのがあって、自己管理狩りみたいな時期があったけど、結局アメリカも戻ったじゃない。緩やかに」
とコメントした。
筋トレをしない人を責める人が増えると「マイノリティに対する攻撃とかの土壌になる」
マツコさん自身は「私はいいんですよ、八つ裂きにあおうが、太ってるからテレビに出れませんって言われてもいい」というが、あまりにも行き過ぎると、
「それがみんなに蔓延しちゃうと、色んなもののマイノリティに対する攻撃とかの土壌になっちゃうから、そっちは行き過ぎないでほしいなって」
と訴えた。残念ながら、自分と違う価値観を持っている相手を攻撃して排除しようとする人もいる。しかし筋トレは個人の自由だ。自分の思想を相手に押し付けないよう注意したい限りだ。