帝国データバンクは7月30日、全国社長出身大学分析の結果を発表した。調査は2019年6月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から個人・非営利・公益法人等を除く企業の社長出身大学データを抽出。約27万4000人の出身大学をランキング形式で集計した。
社長の出身大学1位は「日本大学」(2万741人)で、2位の「慶應義塾大学」(1万669人)に1万人以上の差をつけた。3位は「早稲田大学」(1万84人)、4位「明治大学」(8697人)、5位「中央大学」(7528人)と、上位5位は前年と変動がなかった。
上場企業の出身大学1位「慶應義塾大学」 上位には国立大学が目立つ
6位以降、「近畿大学」(前年7位/6274人)、「法政大学」(同6位/6196人)、「東海大学」(同8位/5750人)、「同志社大学」(同9位/5204人)、「関西大学」(同10位/4134人)がトップ10となった。
上位には学生数が多い私立大学が目立つ中、国公立大学からは19位「東京大学」(同20位/2627人)、29位「京都大学」(同29位/1820人)がランクインした。
上場企業社長の出身大学1位は「慶應義塾大学」(264人)。以降、トップ10に「早稲田大学」(187人)、「東京大学」(175人)、「京都大学」(80人)、「日本大学」(77人)、「中央大学」「明治大学」(同66人)、「同志社大学」(60人)、「一橋大学」(48人)、「大阪大学」(46人)が入る。
上位30校の中では、「神戸大学」(33 人)、「九州大学」(26 人)、「東北大学」(24 人)、「名古屋大学」(23 人)、「横浜国立大学」(22 人)、「北海道大学」(20 人)、「東京工業大学」(19人)といった、国立大学のランクインが目立った。
年商規模別だと「50億円未満」は日本大学、「50億円以上」は慶應義塾大学が首位
社長の出身大学を年商規模別に見ると、「10億円未満」「10~50億円未満」では「日本大学」が最多。一方、「50~100億円未満」「100~500億円未満」「500億円以上」では慶應義塾大学がトップとなった。
業歴別に見ると、「100年以上」を除いて「日本大学」が最多。「100年以上」の老舗業界では「慶應義塾大学」がトップとなったほか、5位に「同志社大学」がランクイン。なお全ての項目でトップ5に「日本大学」「慶応大学」「早稲田大学」「明治大学」が入っている。
社長の年代別に見ると、40代以上の1位はすべて「日本大学」。しかし、「40歳未満」では「慶應義塾大学」が首位で、トップ5は以降「日本大学」「早稲田大学」「明治大学」「法政大学」となった。
社長の就任経歴別に見ると、「創業者」「同族継承」「買収」「内部昇格」「分社化の一環」は日本大学だが、「外部招聘」は慶應義塾大学、「出向」は早稲田大学が最多となった。