ジュピターテレコムは8月5日、「人間関係・地域のコミュニケーションに関する意識調査」の調査結果を発表した。調査は今年7月にネット上で実施し、関東・関西在住の20~59歳男女1600人から回答を得た。
「日本人は頼り下手だと思う」と回答した人は68%。また「昔よりも人に頼りにくい世の中になってきていると思う」(67.5%)、「気軽に頼ることができる世の中になったらいいなと思う」(67.6%)と回答した人も7割近くいる。
日本人の7割「昔と比べて近所に頼れる人がいなくなった」
具体的に人に悩みを相談した、頼った時期を聞くと「1年以上前」が36.4%となった。一方、「1週間前」(19.9%)、「半月以内」(12.6%)、「1か月以内」(10.5%)と"1か月以内に相談した"という人は43%で、二極化していると言えそうだ。
また人から悩みを相談される、お願いをされることが「好き」「どちらかというと好き」と回答した人は52.1%で、「好きではない」「あまり好きではない」(47.8%)とほぼ同数。しかし人に頼ることが好きな人は34%で、好きではない(66%)を大きく下回った。
頼ることが好きではない理由を聞くと、「相手に迷惑をかけそうだから」(56.3%)、「自分で解決したいから」(51.8%)が多かった。また「恥ずかしいから」(16.8%)、「頼る人が近くにいないから」(15.6%)という人もいた。
近所に頼れる人は「10人以上」は2.2%、「5~10人」は7.2%となり、町内会など地域のコミュニティの集まりに「全く参加していない」は55.5%にのぼる。そのためか「昔と比べて近所に頼れる人がいなくなった」と感じている人が69.2%となった。
外国人の8割「日本人は何事においても遠慮しがちだ」
テレビの配線が分からない、トイレの水トラブル、インターネットの接続が悪くなるなど、家の中のトラブルや困ったことが発生した時にとる行動を聞いた。最も多かったのは「インターネットで調べる」(85.6%)で、大きく差をつけて2位が「家族や恋人に聞く」(26.4%)、3位「専門家や専門会社に相談する」(17.9%)と続く。
子育て中の母親に、日頃の家事や子育ての中で、頼りたいものを聞くと「水回りの掃除」(492件)、「料理」(354件)、「床掃除」(343件)に票が集まった。
日本在住の外国人100人に、日本人の傾向について聞いた。「日本人にはあまり頼るイメージがない」は73%、「自国の国民性の方が頼み上手だと思う」は71%となった。また「日本人は何事においても遠慮しがちだ」は79%で、「日本人はもっと人を頼っていいと思う」は73%となった。