2019年F1ハンガリーGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはF1キャリア81勝目、今季8勝目を挙げた。第12戦終了時で250点を獲得しランキング首位を維持、2位のバルテリ・ボッタスとの差を62点に拡大した。
3番グリッドのハミルトンはスタートでボッタスと激しくポジションを争い、そのなかで軽い接触が起きた。ボッタスは後退したが、ハミルトンは2番手に上がり、レースをリードするマックス・フェルスタッペンを追った。1回目のタイヤ交換後にオーバーテイクを仕掛けたものの失敗。メルセデスは2回ストップに切り替え、ハミルトンは新しいミディアムタイヤで古いハードタイヤのフェルスタッペンに追いつき、難なく追い抜き、勝利をものにした。
チームに2回目のストップを指示された際、ハミルトンは「これは正しい判断なのかな?」と懐疑的な言葉を口にしていたが、チェッカー後のクールダウンラップ中、無線でストラテジストのジェームズ・ボウルズに対し「戦略を疑ってごめん」と謝罪した。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
このチームに加わって7年になるけれど、こういう時の気持ちは変わらない。レースの現場で働くスタッフ、ファクトリーのスタッフ全員の力がなければ、勝利を達成することはできなかったと心から思う。このチームの一員であることに感謝している。チームが僕を信じ続け、限界を押し広げ、勇気を持ってリスクを冒してくれるのはありがたいことだ。
今日はブレーキで少し苦労していた。だからできるだけ労わって、マックスをオーバーテイクするチャンスが訪れた時に備えた。追い抜くまでには本当に苦労した。(2回目のピットストップの後)19秒ものギャップを縮められるという確信が持てなかったんだ。でもチームから、目標を目指してひたすら努力し続けるように言われて、そのとおりにした。プッシュし続けたら、ギャップがどんどん縮まった。まるで予選ラップのように走ったよ。ずっと限界ぎりぎりの走りをした。
チームには脱帽だよ。ニキ(・ラウダ)が今日ここにいたら、ほめてくれたと思う。