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レッドブルF1代表、勝利を失い悔しさ示す「あの1周ですべてが変わった。メルセデスのギャンブルに打つ手はなかった」

2019年08月05日 10:21  AUTOSPORT web

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2019年F1第12戦ハンガリーGP決勝 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のピットストップ
2019年F1ハンガリーGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位、ピエール・ガスリーは6位だった。

 フェルスタッペンはファステストラップを記録したことによる1ポイントも獲得、レッドブルは今回27ポイントを稼ぎ、合計244ポイントとなった。コンストラクターズランキングでは3位で、2位フェラーリとの差は44ポイントだ。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
チーム代表 クリスチャン・ホーナー
 今日のレースは悔しい展開になった。マックスは我々が彼に望むことをすべてやってのけた。スタートを成功させ、レース序盤をコントロールした。

 ルイス(・ハミルトン)をカバーするために早めにピットストップを行わなければならなかった。ルイスは我々の6周後に1回目のタイヤ交換を行った。

 今日のメルセデスのペースは素晴らしかった。すさまじい勢いで追い上げてきたが、(レース中盤の時点では)我々はポジションを何とか守ることができた。マックスとルイスは残り22周の時点で3番手以下に大きなギャップを築いた。そのためメルセデスは戦略的な賭けをして、ルイスをピットインさせ、新しいミディアムタイヤを履かせた。我々がカバーのためにマックスをピットインさせていたら、トラックポジションを落としていただろう。そのため、最後まで行くほかなかった。

 優勝したメルセデスとルイスにお祝いの言葉を贈りたい。彼らはチェッカーまでわずか3、4周のところでトップに立った。そうなると我々としては失うものがなかったので、新しいソフトタイヤに交換して、ファステストラップを獲りにいった。

 ピエールは1周目にポジションを落としたものの、戦略によって挽回し、6位に戻ることができた。

 今日はさらに良い結果を出せる可能性があったので、2位と6位というリザルトには少し不満が残る。とはいえ、決勝2位、ポールポジション、ファステストラップを達成したことはよかったし、マックスはドライバーズ選手権において(2位の)バルテリ(・ボッタス)との差を縮めた。

 この数戦、マシンのパフォーマンスに良い感触を持てている。ハードワークを続けてきたチームの全員がポジティブな気持ちでサマーブレークに入ることができるだろう。

(ハミルトンの2回目のピットストップに反応しなかったことについてSky Sportsに語り)メルセデスの方がレースでは速く、他のマシンの後方1秒以内でもついていけたようだ。そのためフリーストップのチャンスをつかめた。トップを走るマックスをピットインさせてハミルトンの後ろに出すというのは賢い判断だったとは思わない。

 ルイスは(アウトラップの)セカンドスティントの時点で(計算上)マックスよりも前に出ていた。だから我々はステイアウトするほかなかった。あの1ラップですべてが変わってしまった。だが、レースリーダーにはできない判断だ。後続で、速さで勝ったマシンがあり、フリーストップを得られる状況であれば、失うものがないから、試すことができるだろうが。