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日本人選手も大活躍! 最終日からでも間に合う『EVO 2019』観戦ガイド

2019年08月05日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 日本時間の2019年8月3日~8月5日まで開催中のゲームイベント『Evolution Championship Series 2019』(通称:EVO 2019)は、アメリカのラスベガスを舞台に繰り広げられる”対戦格闘ゲームの祭典”である。全世界から延べ14000人(最終的な参加者は約9000人)を超える選手がエントリーしており、期間中は各ゲームタイトルのチャンピオンの座をかけて一心不乱に戦い抜く。その様子は観戦しているだけでも「これぞまさしくeスポーツ!」と叫びたくなるほどに心を打つものがある。要は”見逃せない名勝負”が幾つも生まれる……そんな大会なのだ。


 そこで本稿では大会最終日に決勝戦が開催される4タイトルをピックアップ。ゲームシステムの紹介や対戦カードを含め、ネタバレは回避しつつ、いまからアーカイブ動画での観戦も楽しめるガイドをお届けする。


(参考:ときど『情熱大陸』&梅原大吾『プロフェッショナル』 2番組を比較して見えた、プロゲーマーの真実


・今からでも遅くない!「EVO 2019」最終日の楽しみ方
 期間中で最も盛り上がると言っても良い最終日は、計4タイトルの決勝戦が実施されている。日本時間で深夜の開催となるので、間に合わなかったタイトルは各配信のアーカイブで楽しもう。詳しい日程や参加者、トーナメント表はsmash.ggで逐次チェックしておくと良いだろう。


 「どの試合を見れば分からない」……そんな時は、自分になじみ深い(かろうじて名前を知っている)ゲームタイトルの観戦から始めてみよう。難しいゲームシステムを理解せずとも、”最後に立っているプレイヤーが勝者”である事実に違いない。もちろん、有名選手やお気に入りの選手が出場する試合に的を絞って観戦するのもオススメだ。


 数多くの部門が設けられている『EVO 2019』の中でも最多エントリー数を記録したのが『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』。任天堂シリーズのキャラクターだけでなく、近年では様々なゲーム作品の参戦でトレンドに上っている対戦型アクションゲームで、画面外に相手プレイヤーを吹っ飛ばせば勝利となるビジュアル的にも分かりやすいゲームシステムが特徴だ。最新作の発売から1年も経っていないが、既に国内外のeスポーツシーンの形成に大きく寄与している。ちなみに本大会で採用中の対戦ルールは1vs1。各々の実力が勝敗へ否応なしに直結するため、パーティーゲームとしてカジュアルに親しんできたユーザーにとってはその”コントラスト”に驚くかもしれない。


 対戦格闘ゲームの礎を築き、EVOの開催初期から大会を支え続けてきた『ストリートファイター』シリーズ。その最新ナンバリング『ストリートファイターV アーケードエディション』には、日本が誇る東大卒プロゲーマー「ときど」選手や、『EVO 2004』で”背水の逆転劇”を披露した「ウメハラ」選手、そして「Capcom Pro Tour」をランキング1位で独走するアメリカの「Punk」選手をはじめ、10年来のベテランプレイヤーや気鋭の若手プレイヤーがしのぎを削っている。全体のシステムに幾つか仕様変更はあれど、基本的には2D対戦格闘ゲームがベース。「これからプロシーンを追いかけたい!」という観戦ビギナーにもオススメの一作である。
 
 平面ではなく奥行も生かして戦う3D対戦格闘ゲーム『鉄拳7』。『ストリートファイター』シリーズと並んで長い歴史を持つだけでなく、近年のEVOにおいても着々と存在感を放ってきたタイトルの1つだ。韓国勢が強いと評されてきた最中、特に今年は『EVO Japan 2019』で立ちはだかる猛者を蹴散らしたパキスタンの新星「Arslan Ash」選手が出場していることもあり、ますますの激戦が予想される。韓国の「JDCR」選手を破って見事TOP8に勝ち残った「タケ」選手など、決勝ラウンドに進んだ日本人プレイヤーの勇姿を目に焼き付けよう。


 アークシステムワークスが手がける2D対戦格闘ゲーム『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』。その最大の注目ポイントは、何といっても”クロスオーバー”にある。『BLAZBLUE』、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』、『アンダーナイト インバース』、『RWBY』、『アルカナハート』の計5作品から2人を選択して戦うバトルシステムのおかげで、プレイヤーの組み合わせ次第で戦闘スタイルが多様化。 追撃やサポート利用など、効果の異なるサポートスキルの使い方で戦況が一変することも珍しくない。それゆえゲームスピードは速めだが、スピーディーな戦いを拝みたい場合はこちらの決勝戦を要チェックだ。


(龍田優貴)