2019年F1第12戦ハンガリーGP予選でポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=5番手
今日はだいたい予想どおりの流れになった。最近の数戦で目にしてきたことが反映された予選だったと思う。
僕らのマシンはストレートではとても速いものの、コーナーではあまりよくない。そのため、アタックラップでその周の最後までタイヤをいい状態で持たせるのが難しい。僕らがセクター1で速く、それ以降苦しんでいるのは、そういうわけだ。
タイヤマネジメントの部分で非常に難しいレースになるだろう。僕らのマシンの特性を考えると、明日の気温が高くなれば、強さを発揮してライバルたちにプレッシャーをかけることができると思う。でももし気温が上がらなければ、ワンストップのレースになり、チャンスを掴むことは難しくなるだろうね。
ここではオーバーテイクは難しいけれど、不可能ではないから、明日がどう展開していくかを見守っていくことにしよう。
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=4番手
Q3のラップには満足している。一方で、Q1でのミスは不必要なものだったから、もう二度とあんなことがないようにする。
チームはQ2に出られるように、必死にマシンを直してくれた。素晴らしい仕事ぶりだった。このリザルトは今日可能な最大の結果だったと思う。
今週末はずっとグリップが足りずに苦しんでいる。ライバルたちは強力だ。特にコーナーで強い。明日は僕らにとって難しいレースになるだろう。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=3番手
僕らは当然、常に1位を目標としている。今日、マックス(・フェルスタッペン)は素晴らしい仕事をしたね。(ポールポジションを獲得した)彼と(2番手の)バルテリ(・ボッタス)を祝福するよ。
僕に関しては、予選でパフォーマンスが少し失われていったみたいな感じだ。難しいセッションで、マシンの感触もFP3と同じようにはいかず、少しばかり苦労した。
それでも僕らはまだ戦いの中にいるし、決勝に向けて良いポジションだとも思っている。1コーナーまでの距離は長いから、とても面白いことになるだろう。このサーキットはオーバーテイクは容易でないけれど、戦略を活用することができる。明日は全力で攻めていくよ。
(formula1.comに語り)決勝ではチームワークをうまく利用することができる。(ボッタスと)ふたりで協力して彼をつかまえて勝負することができるかもしれない。チームメイトが離れているとそういうことは少し難しいけどね。ターン1までの長いストレートでいいバトルができるといいね。あとはチームの戦略で戦っていく。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=2番手
(トラブルのために)1回目のフリー走行を走れず、2回目のプラクティスも(天候の関係で)限られた周回数しか走行できなかった。今週末はずっと遅れを取り戻そうとしている感じだ。
今朝のFP3になってようやく本来のリズムを取り戻し始めて、予選のなかでどんどんよくなっていった。そういう状況だったから、最後のアタックラップには満足している。
マックスにとても近いところまで行けたものの、最後に彼がほんのわずかの差でポールをつかみ取った。彼らはこの週末ずっと速さを発揮している。でも肝心なのは明日だ。
僕らは勝利をかけて戦うためにここにいる。ハンガロリンクにはフィンランドから僕の応援に来てくれたファンが大勢いるから、全力を出していくよ。いい戦いになりそうだ。
(トップ3記者会見で語り)これほどの僅差でポールを逃したのは当然悔しいけれど、マックスとレッドブルにはおめでとうと言いたい。この5戦でいえば、レッドブルが他のどこよりも大きく進歩したと思う。僕らチームはもっと努力する必要があるね。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=1番手
今日は素晴らしい一日になった。予選の最初からマシンの感触がよかった。最終的にトップに立つことができたなんて信じられないほどうれしい。僕にとって初めてのポールポジションだから、特別なものとしてずっと記憶に残るだろう。
この素晴らしいサーキットでポールを獲れたことがなおさらうれしい。予選で燃料をあまり積まずに走ると、本当に楽しいんだ。フルダウンフォースの状態のマシンはしっかりグリップするから、走っていて楽しめる。
僕らはトップチームとの差を着実に縮めてきた。ホンダはすべてを最適化するために努力し続けている。今日はホンダを含むチームの全員にとって、最高の日になった。マシンは飛ぶように走ったよ。皆に心から感謝したい。ハードワークが報われつつあるのを確認できてとてもうれしい。
今週末はロングランをしていないが、僕らのマシンは最近、決勝で予選以上の強さを発揮する傾向にあるから、心配はしていない。クリーンなスタートを切って、やるべき仕事をしっかりこなす。
今日の時点でハンガリーにオランダからこれほど大勢のファンが来てくれているなんて知らなかった。グランドスタンドに大勢の姿が見えて、とてもうれしかった。
上位争いはかなり接戦になっているから、エキサイティングなレースになるだろう。
(自身の公式サイトに語り)Q3最後のアタックラップでは、ほぼ限界までやれたと思う。僕にとって今までで最高の予選のひとつなのは間違いない。あと100分の数秒か1000分の数秒ぐらいは削れたかもしれない。ひとつのコーナーにそれぐらいの余地は常にあるからね。でも、それを除けば、まさに完璧なラップだったといえるだろう。
(初めてポールポジションを獲得したことをどれだけ大きな出来事ととらえているかと聞かれ)全然気にしていなかった。時間の問題だと分かっていたからね。もちろん、初ポールはとてもうれしいけれど、重要なのは日曜のレースだ。