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全員がラグビー経験者! 日曜の夜を熱くする『ノーサイド・ゲーム』アストロズ俳優

2019年08月04日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『ノーサイド・ゲーム』(c)TBS

 出世の道を絶たれた男・君嶋隼人(大泉洋)が、ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーとして、再起をかけた戦いに挑む『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)。そんな今作を盛り上げるのが「アストロズ」のメンバーだ。「アストロズ」のメンバーを演じる役者陣は全員がラグビー経験者。ラグビーの技術と演技力を存分に発揮する彼らの中から、印象深いキャラクターをピックアップしたい。


【写真】アストロズメンバー


■岸和田徹(高橋光臣)


 岸和田は、トキワ自動車所属のラグビーチーム「アストロズ」の主将だ。大泉演じる君嶋やチームメイトからは、親しみを込めて「テツ」と呼ばれている。


 岸和田を演じる高橋は、2005年にテレビドラマ『WATER BOYS 2005夏』(フジテレビ系)で俳優デビュー。以降、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ系)、『梅ちゃん先生』(NHK総合)などの作品に出演。中学3年からラグビーをはじめ、高校・大学と続けてきた。


 主将として、チームメイト一人ひとりに向き合おうとする岸和田の強い思いが、高橋の苦悩する表情から感じられる。試合に勝つだけではなく、「アストロズ」存続のために何が最善かを考え、行動する岸和田。そんな彼の姿を見て、チームメイトが動き出すのだ。


■浜畑譲(廣瀬俊朗)


 元日本代表で、「アストロズ」不動のエースである浜畑。


 そんな浜畑を演じる廣瀬は元日本代表のラグビー選手。5歳のときにラグビーを始め、北野高校、慶応義塾大学、東芝、日本代表で主将を経験している。本作で俳優デビューを果たした。


 初登場時から圧倒的な存在感を放っている廣瀬。強い目力からは圧を感じるが、ラグビーへの思いは誰よりも強い。主将の岸和田とは違った角度で、チームの未来を考えている存在なのだ。何度もキャプテンを務めてきた経験が、本作ではエースとしてメンバーを引き寄せる役どころに生かされている。


■佐々一(林家たま平)


 「アストロズ」の新人・佐々。気弱だが、若々しい力のみなぎるキャラクターだ。


 演じているのは落語家の林家たま平。9代目林家正蔵の息子であり、中学・高校とラグビー部に所属していた。


 チームメンバー同士が衝突する場面では、どちらか一方について行動するのではなく、チームのために自分がどうすべきか戸惑う表情を見せる佐々。そんな佐々は、他のチームメイトに比べると負けん気がないように見えるかもしれない。だが、林家の凛とした顔つきは新人らしい力強さに満ちていて、今後チームを動かしていく重要な人物になることが示唆される。


■里村亮太(佳久創)


 里村は浜畑と同じく日本代表経験があり、エースとしてチームの志気を高めている。


 里村演じる佳久は、元ラグビー選手である。中学3年からラグビーを始め、高校、明治大学、トヨタ自動車ヴェルブリッツで活躍。引退後は俳優業をメインに活動し、ラグビー経験を活かして『キミに最後の別れを ~永遠なれ ラグビーの青春~』(NHK-BS)では東大ラグビー部員役を演じていた。


 第3話では、練習時間を削りボランティア活動を行うことに強く反発した里村。里村は「アストロズ」が強くなることを望んでいる。認知活動よりも選手の強化を第一に考える里村の思いが、佳久の強い目つきから窺える。純粋に強さを求める里村の存在が、物語に厚みを持たせる。


 今作は、会社内に立ちはだかる壁に挑む君嶋の戦いだけでなく、成績不振にあえぐ「アストロズ」の再起を描くラグビーパートからも目が離せない。ラグビー経験者であることが前提のオーディションを勝ち抜いた役者陣が「アストロズ」のメンバーを演じるからこそ、逆境を跳ねのけようと奮闘する物語に説得力が生まれている。


 また、今後注目したいのが七尾圭太(眞栄田郷敦)だ。ラグビーの強豪国・ニュージーランドでラグビーに励んでいた七尾。しかし怪我が原因で、現在はラグビーから離れている。「アストロズ」加入の誘いを受けているが、第3話の時点では合流の気配がない。演じる眞栄田は俳優・新田真剣佑の弟で、本作からドラマ初出演となる。眞栄田の演技と、加入が期待される七尾の動きからも目が離せない。


(片山香帆)