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ホンダ田辺TD初日インタビュー:予選向けたデータ集めは十分。「ドライ、ウエット双方で対応できる」/F1ハンガリーGP

2019年08月03日 12:31  AUTOSPORT web

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2019年F1第12戦ハンガリーGP金曜のFP2でマックス・フェルスタッペンは2番手
予想以上の降雨に見舞われた、F1第12戦ハンガリーGP初日。しかし、レッドブル・ホンダはその間隙を縫って、ピエール・ガスリーがトップタイム、マックス・フェルスタッペンも0.141秒差で2番手と、幸先のいいスタートを切った。

 一方のトロロッソ・ホンダは、ダニール・クビアトこそ10番手に付けたものの、アレックス・アルボンは午後のFP2序盤でクラッシュを喫し、セッションをほとんど棒に振ってしまった。マシンセッティング自体も、レッドブルほどは決まっていないようだ。そんな明暗の分かれた両チームだが、ホンダ側の準備は順調に進んだと田辺豊治テクニカルディレクターは語っていた。

――朝から雨が降ったり止んだりのコンディションでした。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):どこかで雨が降るという話は出ていたんですが、ここまでウエットになったのは少し予想外でした。ただその中でもしっかりドライコンディションで走れましたし、同時にウエットでも十分周回できました。二日目も雨かもしれないですが、どちらでも対応できるかと。

――レッドブルの2台は最初から、比較的クルマが決まっていた印象です。風のせいで、フェルスタッペンがスピンを喫したりはしましたが。一方のトロロッソは、やや手こずっていたようです。
田辺TD:いつも聞くような、ドライバーのコメントでした。これからじっくり、クルマの方向性を正して行くことになると思います。

――フェルスタッペンはドライバビリティに関しても、「問題なかった。よかった」と、言っていました。
田辺TD:ガスリーも含め、2台とも大きな問題は出なかったです。低速コーナーでの立ち上がりが、このサーキットでは重要になる。雨の場合はいっそう重要になりますが、ベースラインとしてはいいところからスタートできたと思います。ドライバビリティだけでなく、エネルギーマネージメントに関しても、ドライ、ウエット双方で対応できると思います。その先行確認が、今日できました。

――前戦ドイツまでに出ていたラグの問題も、今日の走行で対策が確認できましたか?
田辺TD:ええ。もし明日の予選がドライになったら、今日とはずいぶん路面コンディションが変わりますから、改めて確認する必要があります。しかし今日の段階では、チューニングは進んでいます。大丈夫でした。

――ドライバーの運転の仕方で、ラグの出方も変わってくるのでしょうか?
田辺TD:そうですね。スロットルの開け方、その時の回転数によって、症状は変わりますから、それぞれに対応させないといけません。

■アレクサンダー・アルボンのクラッシュによるパワーユニットの影響は?
――トロロッソはドイツで、いい走りを見せました。今回も彼らにとっては、ウエットコンディションが良いでしょうか?
田辺TD:コース特性も、違いますからねえ。何とも言えません。

――アルボンのクラッシュですが、パワーユニット(PU/エンジン)は大丈夫でしたか。
田辺TD:目視での確認とデータ確認では、問題は出ていません。

――ホンダに限れば、予選がドライでもウエットでも準備は万端でしょうか。
田辺TD:改めてデータを解析しますが、基本的な準備はできましたね。

――しいて言うなら、どちらがいいですか?
田辺TD:予選がウエットになると、コンディションがずっと一定というわけにはいかないですよね。降り方によって、路面状況が変わります。水のはけ方とか、渋滞とか、不確定要素が増えていく中で、送り出しのタイミングがいっそう難しくなる。そこはチームに任せるしかないわけですが、ドライの方が安心していられるのは確かです。まあ、チームはその辺しっかりしていますし、どちらでも大丈夫ですが。

――ドライだとメルセデスが、速そうですね。
田辺TD:レッドブルもクルマの仕上がりはいいと言っていますし、ドライバーはふたりとも感触のよさを強調していました。彼らも、どちらでも大丈夫だと思いますよ。