舞台『ねじまき鳥クロニクル』のキャストが発表された。
2020年2月から東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演される『ねじまき鳥クロニクル』。村上春樹の長編小説『ねじまき鳥クロニクル』の舞台化として、演出・美術・振付をイスラエルのインバル・ピント、脚本・演出をアミール・クリガーと、マームとジプシー主宰の藤田貴大が担当する。音楽は大友良英。
キャストは、行き詰まった人生を送る主人公・岡田トオル役の成河と渡辺大知、とある事情で不登校を続ける女子高生・笠原メイ役の門脇麦。成河と渡辺大知は、2人で岡田トオルという人間の多面性を表現する。そのほか、大貫勇輔、徳永えり、松岡広大、成田亜佑美、さとうこうじ、吹越満、銀粉蝶らの出演も決定。またダンサーの大宮大奨、加賀谷一肇、川合ロン、笹本龍史らも出演する。演奏は大友良英、イトケン、江川良子が担当。チケットの一般販売は11月2日を予定している。
今回の発表に伴い、成河、渡辺大知、門脇麦がそれぞれコメントを寄せている。
■成河のコメント
インバルともう一度作品創りをしたい、特に初演となる作品のクリエイションに参加したいと常々思っていたので念願が叶ったという思いです。そして僕は藤田貴大さんの作品のファンなのでインバルの世界に彼が脚本・演出として携わることに大きな期待と未知への喜びを感じています。今回の村上春樹さんの原作はとにかく大ボリュームで果てしない迷宮。これはちょっと前人未到の演劇製作になるぞと武者震いをしています。
■渡辺大知のコメント
壮大な精神世界を描いた「ねじまき鳥クロニクル」の舞台化に胸が熱くなっております。出演させてもらえることを心から光栄に思います。お話を頂いた時はあまりにも衝撃だったので嘘なんじゃないかと不安にもなりましたが自分なりにアイディアを出しながら使えるものを全部使って精一杯楽しんでやろうと思っております。尊敬するスタッフ・キャストの方たちばかりなので皆さんと共に一筋縄ではいかない今作と闘えることにワクワクしています。他の舞台作品では観られないものが観られると思うのでぜひ楽しみにしていてください!
■門脇麦のコメント
出演が決まってから心待ちにしていた作品がついに少しずつ動き始めています。念願の初インバル作品。初めて彼女の作品を観た時、その吸引力に圧倒され、いつかご一緒出来たらなとずっと思い続けてきました。キャストとスタッフの皆様、どこを見渡しても胸踊る方々ばかりで、楽しみ以外の言葉が出てきません。難解な原作ではありますが皆様と手を取り合い、果敢に村上ワールドを彷徨いながら、私たちのねじまき鳥を探せたら良いなと思っております。