映画『いなくなれ、群青』の本予告編が公開された。
9月6日公開の同作は、捨てられた人々が行き着くという謎の孤島「階段島」を舞台にした河野裕の同名ミステリー小説を実写映画化したもの。悲観主義の七草が理想主義の真辺由宇との再会をきっかけに島の謎や事件に関わっていく、というあらすじだ。七草役に横浜流星、真辺役に飯豊まりえ、真辺のクラスメイトで、人と話すのが極端に苦手な堀役に矢作穂香、七草のクラスメイト・佐々岡役に松岡広大がキャスティング。監督は柳明菜が務めた。
本予告編では、小林武史プロデュースでSalyuが歌唱を務める主題歌“僕らの出会った場所”を解禁。バイオリンの音色と七草による独白から始まる映像内では、海辺にいる真辺の姿などが捉えられている。ラストは、「やがて明かされる真相は、青春の残酷な現実を突きつける」というナレーションとともに、真辺らしき人物との繋いだ手が離れる七草の様子が確認できる。
■小林武史のコメント
・主題歌『僕らの出会った場所』について
やり切れないなと思う日常の隙間に非日常への扉が隠されている。そこに向かうことは必ずしも逃避ではなく、この世界の有り様を組み立て直すことにつながっていくのではないか。そんなことをこの映画のラフ編を見た後で妄想しながら、監督の映画への想いに共感していきました。透明だけど濁っている、そんな曲をイメージしていました。Salyuの肉体の内部から宇宙感まで感じさせる歌唱は、やはり彼女しかできないダイナミズムのある表現だと思います。
■横浜流星のコメント
作品の世界観、空気感を大切にし、映画の内容に寄り添ってくれている素敵な曲です。
物語に最高の余韻を与えてくれます。是非、余韻にどっぷりと浸って欲しいです。
■柳明菜監督のコメント
この曲は、七草・真辺二人の関係、そして映画を、私を、とても深い場所へと導いてくださいました
出会いと別れ、それを、偶然でも奇跡でも運命でもなく、生命体に刻み込まれた営みのように・・・
自分の体の奥ではずっと何かが振動し、一点を目指し続けている。
それはとてもリアルな感覚。何を捨てたとしても。
日々、色々なことがあるけれど、全て、あなたに出会う場所へ向かう旅路なのかもしれません。