二輪の最高峰、MotoGPクラスにデビューして2シーズン目を迎えているハフィス・シャーリンは、12月に開催されるWTCR世界ツーリングカー・カップ最終戦、セパン・インターナショナル・サーキットでの1戦にワイルドカード参戦することをアナウンス。母国イベントで初の四輪モータースポーツ・デビューを飾ることとなった。
東南アジア出身ライダーの先駆者として存在感を示し、2019年シーズンはレッドブルKTM Tech3で戦うシャーリンは、すでに発表済みだったダグラス・クー、ミシェル・チアとともに3台目のワイルドカード枠エントリーで、初めてTCR規定ツーリングカーのシートに座ることとなった。
また、WTCR最終戦が開催される12月14~15日の週末、シャーリンはハンドルからステアリングに持ち替える前に、土曜に争われるFIM EWC世界耐久ロードレース選手権シリーズ、2019/20シーズン第2戦となる“セパン8時間耐久”にも参戦し、二輪と四輪を乗り換える忙しいレースウイークを過ごす予定となる。
この3名のワイルドカード・ドライバーは、エントリーリストによればクーがセアト・クプラTCRに乗車し、チアとシャーリンはリキモリ・チーム・エングストラーのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブする。
「ハフィス・シャーリンは、マレーシアのみならず東南アジアを代表するビッグネームであり、その彼がEWC8時間耐久第2戦のみならず、WTCRのレース・オブ・マレーシアにもチャレンジし、ダブルヘッダーのコンセプトを受け入れてくれたことは真に喜ばしい限りだ」と語るのは、WTCR、EWC双方のオーガナイザーでもある、ユーロスポーツ・イベント代表のフランソワ・リベイロ。
「そして我々としては、ミシェル・チアの戦績も引き続きフォローしており、昨年のTCRアジアや今季のADAC TCRドイツ・シリーズで示した進捗に大きな感銘を受けている。さらに国際シリーズの経験が浅いダグラス・クーに関しても、彼の地元であるセパンに対する膨大なトラック経験の蓄積が、その戦いぶりを支えてくれるはずだ」
この“セパン・エンデュランス・ワールド・チャンピオンシップ8時間耐久レース”は、2019/20シーズンから初めてEWCのカレンダー入りするイベントとなり、WTCRとの併催はもちろん初の試みとなる。