トップへ

ルノーF1輸送トラックの運転手は大事に至らず。ハンガリーGPの準備作業にも支障はないと発表

2019年08月02日 16:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
ルノーF1チームは、月曜日にチームのトラックが単独事故を起こした件について、今週末に行われるF1第12戦ハンガリーGPの準備作業に支障はないと発表した。

 第11戦ドイツGPを終え、日曜日の夜にホッケンハイムを出発したルノーのトランスポーター1台は、ブダペストから約120km離れたハンガリーのジェール付近で高速道路を走行中にガードレールに突っ込んだ。

 トランスポーターの運転手は軽傷を負って近くの病院に搬送されたものの、ルノーが8月1日(木)の朝に発表した最新情報によれば、すでに帰宅しているという。

 ルノーは、声明で以下のように述べた。

「月曜日にハンガリーで道路交通事故を起こしたルノーF1チームのトラック運転手は、その後順調に回復を続けており、すでに自宅に戻っている」

「運搬中だった機材に損傷はなく、今週末のハンガリーGPに向けたチームの準備作業には支障がない。レースウイークのための準備を予定通り始められるだろう」

 ドイツGPの決勝レースにおいて、ルノーは散々な結果に終わった。レース序盤にダニエル・リカルドが排気システムの故障によりリタイアし、堅調に4番手以内を維持していたニコ・ヒュルケンベルグは、レース中盤を数周過ぎたあたりで濡れた路面で滑り、バリアに衝突したのだ。

 週末のハンガリーGPに先立って、チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、「後味の悪い思いでホッケンハイムを離れた。素晴らしいレースを展開できていれば、大量点を稼げる可能性もあったからだ」と述べた。

「ハンガリーでは、あらためて自分たちにできることを証明するチャンスがある。ふたりのドライバーは、良い走りを見せて上向きの調子で夏休みに入ろうとやる気を見せている」

「我々は、実力でトップ集団のなかで戦う気分を少しだけ味わった。これこそが、サマーブレイクに向けて我々のモチベーションとなるものだ」

 アビテブール同様、ヒュルケンベルグも後味の悪さをかみしめている。これまでF1で167レースを走ってきた彼が、ついに初めての表彰台を獲得できるかもしれないチャンスを、濡れた路面にマシンがとられたことで逸してしまったからだ。

「ほろ苦いレースになった。チームのためにも自分のためにも、非常に失望している」とヒュルケンベルグは語った。

「路面の状態がどんどん変わる難しい局面でも、僕たちはとても良い仕事ができていた。つらい結果だが、今週末のハンガリーですぐに復活できるチャンスがある。いつものように、素晴らしい結果を出すという強い決意を持っているよ」