倉持裕が作・演出を手掛ける同作は、江戸川乱歩の小説に登場するキャラクターや「乱歩的美意識」をモチーフにした作品。倉持は2017年に江戸川乱歩の複数の短編を絡みあわせた舞台『お勢登場』を上演した。
出演者は、お勢役の倉科カナをはじめ、上白石萌歌、江口のりこ、柳下大、池谷のぶえ、粕谷吉洋、千葉雅子、大空ゆうひ、正名僕蔵、梶原善。主題歌は斎藤ネコが担当する。
倉持は「乱歩作品の時代背景、禍々しい世界観を拝借して、やむにやまれぬ悪行と、暴走する善行を、並走させて描きたいと思っています」、倉科は「お勢は『悪女』ですね…少女のような無垢な怖さと色気のあるキャラクター女性の満ち足り無さ、、、与えられても足りない、その虚無感。倉持さんがどう作られるのか楽しみです」、上白石は「正義とは何なのか懸命に問い、魅力的な大先輩方からできるだけ多くのものを吸収し、成長できればと思います」とコメント。
チケット情報などの詳細は後日発表。東京公演終了後には、愛知、島根、兵庫、香川、長野を巡回する。
■倉持裕のコメント
2017年にシアタートラムで、江戸川乱歩の複数の短編を絡み合わせた芝居『お勢登場』を上演したことで、その主人公である悪女・お勢の魅力に取りつかれ、再び彼女が暗躍する物語を紡ぎたい、と思ったのが今回の企画の始まりです。乱歩作品の時代背景、禍々しい世界観を拝借して、やむにやまれぬ悪行と、暴走する善行を、並走させて描きたいと思っています。
■倉科カナのコメント
タイトルロールの“お勢”役の出演依頼をいただいたとき、私自身、舞台が大好きですし、率直な感想は、、慄きました。こんなプレッシャーは朝ドラの合格発表を聞いた時以来です。お勢は「悪女」ですね…少女のような無垢な怖さと色気のあるキャラクター女性の満ち足り無さ、、、与えられても足りない、その虚無感。倉持さんがどう作られるのか楽しみです。出来る限りの事をして舞台に、役に誠実に向き合い、頑張ります。
■上白石萌歌のコメント
以前から倉持さんの作品が好きでした。奇妙な冷たさのようなものの中に熱を感じたり、巧妙な笑いがあったり。どの作品にも倉持さん特有の言葉の魔法のようなものを感じます。いつかご一緒したいと密かに願った夢がこんなにも早く叶って嬉しいです。正義とは何なのか懸命に問い、魅力的な大先輩方からできるだけ多くのものを吸収し、成長できればと思います。今からとても楽しみです。
