F1ドイツGPでレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーがクラッシュによりノーポイントに終わったことを受け、チーム首脳らが厳しい発言を行った。
不安定な天候の下、大混乱のレースになったホッケンハイムで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2019年2勝目を挙げた。一方ガスリーは、金曜FP2で大クラッシュを喫した後、予選で自己ベストタイの4番手を獲得し、大量得点を目指してレースに臨んだものの、思うような展開にはならなかった。終盤7番手を走り、前を行くトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンに仕掛けた際に接触、ガスリーはマシンにダメージを負い、レースを終えることになった。
フェルスタッペンはここまでの11戦全戦でポイントを稼ぎ、合計162点でドライバーズランキング3位の座についている。しかしガスリーは最高位が5位、ノーポイントのレースが3回あり、合計55点にとどまっている。
フェルスタッペンの好成績により、コンストラクターズランキングでレッドブルは2位フェラーリとの差を縮めつつある。ドイツGP終了時点ではその差は44点であり、これをひっくり返すためには、ガスリーが安定した結果を出す必要があると、チーム代表クリスチャン・ホーナーは語った。
「2台揃ってポイントを獲得し、(フェラーリとの)ギャップを縮めることがシーズン後半戦の目標だ」とホーナー。
「今のところ、安定してポイントを積み重ねることができずにいる」
「アルボンとバトルをし、接触が起きてしまった。残念だよ。フェラーリとのギャップを大幅に減らすチャンスだったのだ。20ポイントぐらい縮められたはずなのに、結局、7、8点しか縮められなかった」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコも、ガスリーのドイツGP決勝でのクラッシュを批判した。
「(FP2でクラッシュした後)予選でよく挽回した。レースペースも悪くなかったと思う」とマルコはAuto Motor und Sportに対してコメントした。
「ただ、ガスリーは順位を上げるためバトルになったときに弱すぎる。終盤のアルボンとのクラッシュは完全に不必要だった」