4度のF1世界チャンピオンでルノーのアドバイザーを務めるアラン・プロストが、ルノーF1チームを運営するルノー・スポール・レーシングのノンエグゼクティブディレクターに就任した。
ルノー・グループのCEOであるティエリー・ボロレが前CEOのカルロス・ゴーンの辞任を受け、最近になってさらなる責務を負うことになったため、プロストは彼に代わる形でルノー・スポール・レーシングの取締役に任命された。
プロストはルノーがワークスチームとして2016年にF1に復帰して以来チームをサポートしてきた。彼はまずルノーブランドのアンバサダーとなり、ついでアドバイザーに就任した。
ルノーF1の取締役会にはプロストに加えて、マネージングディレクターのシリル・アビテブール、ルノー・スポール会長のジェローム・ストール、ルノー・グループ財務担当幹部のティエリー・コニエ、2015年末にルノーF1がロータスを買収した際にチームの少数株主となったジニー・キャピタル代表のジェラール・ロペスらが名を連ねている。
プロストが取締役会に参加することで、ルノーF1における現在の彼の関与や役割が変わるのかどうかについては明らかになっていない。
ルノーは、チームの取締役会の役割は「ビジョン、目標、価値を定め、戦略と体制を構築し、経営における代表者となり、株主への説明責任と利害関係者への責任を果たし、年次決算や決算報告書の承認およびスポンサー、パートナー、ドライバーとの主要な契約承認といった重大な決断を会社のために下すこと」であると述べている。