一昔前は"声優特集"という括りくらいでしか声優を地上波テレビで見る機会はなかった。ただ、声優人気の高まりから最近はバラエティ番組でも、声優がグラビアアイドルやお笑い芸人と一緒にひな壇に座っている光景は珍しくない。
ただ、声優がバラエティ番組に出演している様子を見ると、胸がソワソワする人も少なくない。ガールズちゃんねるに7月29日、「声優のバラエティ番組出演」というスレッドが立った。
声優がバラエティ番組に出演すると、共演者とノリが違うために結果としてスベっている姿をよく見かけるというスレ主。他にも、イケメン・美少女声優とやたら持ち上げられることにも違和感があるといい、テレビで声優を見るたびに複雑な気持ちになるという。(文:石川祐介)
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「見てるこっちがいたたまれない気持ちになる」
スレ主に共感するという人からは、
「テレビで甲高いアニメ声出すと、『あ~すごいですね~!』みたいな周りの出演者の空気も相まって、見てるこっちがいたたまれない気持ちになる」
「キャラが立ってない人はきついね。空気になってる」
「皆知ってるような大御所声優ならともかく、知る人ぞ知る、だと微妙な空気になるよね」
という声が出ていた。声優はバラエティ番組に出演すると、どうしても浮いてしまうため"悪目立ち"しやすいのだろう。クラスや職場に馴染めていない人を見るような、切ない感情を覚える視聴者も多いみたいだ。
7月25日放送の「VS嵐」(フジテレビ)に宮野真守さんと梶裕貴さんがゲスト出演していたが、
「宮野真守さんは声優の中ではとても面白い方で地上波出演も多い方ですが、大衆向けバラエティとは相性が悪いですし、正直ファン目線で見ても滑ってました」
と厳しい声も。他にも、「声優は裏方でいてほしいので、あまり露出してほしくない」と考える人もいる。声優がバラエティ番組に出ることに微妙な気持ちになる人は、様々な理由を抱えているようだ。
共演者のツッコミが上手ければ声優もハマる?
「セリフ言ってもらって、『本物だー!』の流れ」
声優が出演した際、担当しているキャラクターのセリフを言ってもらうという"お決まり"に辟易している人もいた。声優が担当キャラのセリフを発した時に、共演者が適切なツッコミやリアクションができないことも、声優が浮いてしまう要因なのかもしれない。
とは言え、バラエティ番組で声優を見るようになったということは、それだけ声優に需要があるということだ。声優がドームやアリーナでライブをすることは多くなり、オリコンランキングでも声優が歌った曲は上位にランクインすることは珍しくない。山寺宏一さんや金田朋子さんのようにバラエティで活躍している人もいる。今後は声優も勝手がわかってくれば違和感はなくなるのではないだろうか。