従業員にとって、給料を下げられるほど苦痛なことはない。理不尽な理由で減額されれば、すぐにでも辞めたくなる。キャリコネニュース読者から寄せられた「給料減額・未払い」エピソードを紹介する。
販売・サービス業の50代男性は、就業規則と給与体系の変更で、「一方的に給与を60%下げられた」と怒りをあらわにする。
「基本給の減額は労働者の同意が必要なのに、役席で5分程度の説明のみで、『同意した』と勝手な主張をしてきました」
その後、男性は労基に訴え、是正勧告を受けた勤務先は社長が辞任。しかし社長は給与の減額分の支払いを認めず、男性は裁判を起こした。結果、多額の慰謝料を提示し、和解した。
「ほかの人はボーナスが20万なのに私だけ5万円。給料を勝手に引くことも」
製造業の40代男性の勤務先では、サービス残業が当たり前だった。それにもかかわらず、「従業員が残業をしたら罰金」という文言を雇用契約書に記載していた。仕事量が多いため定時で終わることは絶対になく、従業員にとって不利な条件だ。
「毎月『○○代』といった違った名目で給料から天引きされていました。仕事が暇な時は、理由を付けて残業させるくせに、『理由もなく勝手に残業した』と難癖をつけられ、社長から延々と説教されました」
電気工事会社で働いていた20代男性は、モラルのかけらもない社長に悩んでいた。応援に行った先の企業の備品を盗んだり、自分のミスを部下のせいにしたりするのは、日常的なことだった。人の好き嫌いも激しい人で、
「ほかの人はボーナスが20万だったのに私だけ5万円でした。給料を勝手に引くこともありましたね」
と明かす。会社に愛想を尽かした男性は、その後退職。しかし離職後も社長は「高所作業車をぶつけたから修理に君の給料全額かかる」と主張し、最終の給料を払わなかった。
「手取り13万円なのに、半額しか振り込まれない。30連勤もザラ」
技術職の30代女性の現勤務先では、仕事内容が同じでも、給料に男女差をつけられていた。経営層の好き嫌いで昇給や出世が決まるほか、勝手に給料が下がれたこともあり、女性は不満を抱えている。
管理・事務職の30代男性は、「朝8時から23時まで勤務」「休日は月6日以内」「残業代、休日出勤の手当てなし」の低待遇で働いていた。
「それなのに手取りは13万ほどでした。先輩は180日連勤していましたが、自分も巻き込まれて30連勤務なんかザラです。給料が半分だけしか振り込まれていなかったこともありました。所長に問い合わせたら、『もう少し待ってくれ』と言われました」
ほかにも、
「入社から一年後年収突然400万円を下げてきました。『どうせほかに雇ってもらえる会社なんかないでしょう』ということでした」(50代男性、技術職)
「売り上げがいかないと、給料カット。さらにサービス残業当たり前。店長でも時給です」(30代男性、営業職)
といった怒りの声が挙がっている。
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