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IGTC:Rモータースポーツ、2台の新型バンテージGT3でキャラミ9時間参戦へ

2019年07月30日 17:01  AUTOSPORT web

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IGTC第3戦トタル・スパ24時間に参戦したRモータースポーツの62号車アストンマーティン・バンテージGT3
7月25~28日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われたトタル・スパ24時間。同レースが組み込まれるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ、ブランパンGTシリーズ、さらにDTMドイツ・ツーリングカー選手権と多数のGTカテゴリーに参戦しているRモータースポーツは11月23日に南アフリカで開催されるキャラミ9時間レースに、2台体制でエントリーする見込みだ。

 Rモータースポーツのキャラミ9時間参戦が正式に決定すれば、チームにとっては前世代型アストンマーティン製GT3カー、V12バンテージGT3で総合2位表彰台を獲得した開幕戦バサースト12時間、新型バンテージGT3を投入した第3戦スパ24時間に続き、今季3つめのIGTCイベントとなる。

 チームを率いるフロリアン・カメルガー博士は、Rモータースポーツが同シリーズ最終戦として設定されている南アフリカでのイベントに参加する可能性は「100%」であると語った。

 しかし、現時点ではドライバーラインアップなどのプログラム詳細について何も追加する情報はないという。

 また、博士はチームが8月23~25日、日本で開催される鈴鹿10時間耐久レースへの参戦を検討していたことを明かすとともに、アメリカ・インディアナポリスがカレンダー入りした2020年シーズンに向けては、フルシーズンエントリーも視野に入れていると語っている。

「我々は鈴鹿10時間に出られないかと考え、かなりの調査を行った」とカメルガー博士。

「しかし、今年の開催時期とその前後にクルマを輸送する時間を考慮した結果、(自チームで参戦するのではなく)パートナーチームと一緒に(鈴鹿へ)行くことになった」

「もちろん、空輸をすれば解決できる問題ではある。だが、それには我々に資金を投じてくれる人が必要なんだ」

 以上の理由から2019年鈴鹿10時間への出場は叶わなかったRモータースポーツだが、約半年後にバサーストで開幕する2020年シーズンではイオタとアーデンのオペレーション体制をそのままに、フルシーズン参戦の選択肢も含まれているようだ。

「ぜひ実現させたいと思う」とコメントしたカメルガー博士は「計画を履行するには、必ず実行するべき商業的タスクの問題があるんだ」と続けた。

「このような世界規模のプログラムは非常に素晴らしいものだが、資金を調達する方法を見つける必要がある」

「現在、我々はこの問題に取り組んでおり成功すると考えている。しかし、今のところ100%の確証は得られていない」

「(IGTCは)私たちのようなチームにとっては素晴らしいコンセプトのシリーズだ。そして、それはマニュファクチャラーにとっても非常に良いコンセプトだと思う」

「(シリーズが設定する)戦いの舞台はどこも素晴らしいトラックだ。また、最適な期間で行われている。とくにキャラミでのレースは、ヨーロッパのGTシーズンが終わった後に行われる。これはとても理にかなっていると思うよ」