日本の夏は暑く、冬は寒い。そうした寒暖に対応するのに役立ちそうなウェアラブルデバイスをソニーが開発した。暑い時は保冷剤のように、寒い時はカイロのように使える「REON POCKET」だ。
専用のインナーウェアの首近くにあるポケットに入れて使うもので、温度はスマホのアプリで寒暖それぞれ5段階調整できる。
・専用ウェアで使用REON POCKETは薄型のデバイスで、中に搭載しているペルチェ素子により冷却や保温などができる。
使い方はというと、専用の東レ製インナーウェアの背中上部にあるポケットにREON POCKETを入れ、スマホのアプリで温度を設定する。暑い時にはREON POCKETを冷たくして、そこから体の表面温度を下げるという仕組みだ。
ソニーによると、室温30度の部屋でREON POCKETを使用したところ、わずか5分でREON POCKET周辺の体表面温度が13度下がった。逆に室温15度のところでは5分で体表面温度を8.3度上げることができたという。
・計90分駆動REON POCKETは充電式のリチウムイオン電池で駆動する。フル充電(要2時間)すると、6回(1回15分作動)使えるとのこと。通勤・通学のときなど、暑い日差しや寒風にさらされるシーンでの活用を想定しているようだ。
REON POCKETはソニーのクラウドファンディングFirst Flightに登場したところ出資が相次ぎ、期限を待たずして完売となった。早期の一般発売に期待したいところだ。
REON POCKET/First Flight
(文・Mizoguchi)