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『ポケモンGO』ロケット団&ONE PIECEコラボで不具合 海外でも大混乱

2019年07月29日 18:41  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『ポケモンGO』で、アップデート説明に示されていた新要素「GOロケット団」が7月23日にゲーム内に登場した。


(参考:ドラクエ新作『ドラゴンクエストウォーク』、海外では『ポケモンGO』と比較した辛口な意見も


・あるはずの「GOロケット団」や「ポケストップ」がない
 しかし、その後、間もなくしてから、「GOロケット団」の姿は見えなくなってしまい、運営元のナイアンティックは、不具合がある事を認めた。「GOロケット団」登場直後の不具合で、勝手がよくわからないユーザーの中には「GOロケット団」を探し求めて、延々と歩きまわった者もいたが結局、骨折り損になった。


 今回のアップデートと同時に計画されていた熊本復興支援プロジェクトでは、漫画『ONE PIECE』の「麦わらの一味」像が熊本県内の複数箇所に設置され、7月22日からポケモンGOのポケストップになることが予告されていた。数多くのユーザーが現場に足を運んだが、ポケストップは現れず肩透かしをくらった格好になった。7月22日、ポケモンGO公式ツイッタ―は謝罪するコメントをツイートした。


 本来ならGOロケット団の「したっぱ」と戦って、シャドウポケモンをゲットすることが出来ることになっていた。GOロケット団のしたっぱは、通常の水色ではなく黒っぽく表示される特定のポケストップで遭遇する。典型的なモンスターとは異なり、シャドウポケモンは暗いオーラに囲まれている。バトルで、したっぱを倒すと、シャドウポケモンを置き去りにしてGOロケット団は退散する。そこでスターダストとキャンディーで浄化し暗いオーラを取り除くという設定だ。


・海外でも大混乱、歩かせる影響甚大
 Gamespotは「ポケモンGoがついにロケット団とシャドウポケモンを追加。最新アップデートの一環として、始まったかと思ったら、突然ポケモンGOから完全に姿をくらました。追加されたロケット団とシャドウポケモンが、ゲーム内でいつ再び姿をみせるか不明だ」と戸惑いをもって報じた(参考:https://www.gamespot.com/articles/pokemon-go-finally-adds-team-rocket-and-shadow-pok/1100-6468636/)


 Gamesradarは「ポケモンGOロケット団が停止したという噂を聞いたことがあるかもしれない。見たことがある人がいたらラッキーだが、どちらにしても、一体何が起きているのかと不思議に思うだろう。GOロケット団は、シャドウポケモンを連れてポケモンGOに襲来するはずだった。しかし、完全にキックオフ出来ていないようで、停止状態だ。計画の部分的変更かバグを修正しているのか」と報じた(参考:https://www.gamesradar.com/pokemon-go-team-rocket-guide/)。


 Engadgetの記事は、アップデートの事には触れているが、不具合への言及はない。


「ロケット団はポケモンGOトレーナーとの戦闘準備。ロケット団が置き去りにするシャドウポケモン捕獲。ナイアンティックは、約束していたアップデートを開始し、ゲーム内の様々な場所にロケット団のロゴが付いた黒っぽいポケストップを追加した。不気味なトレーナーを倒した後は、放棄されたかわいそうなモンスターをポケボールで捕獲だ」(参考:https://www.engadget.com/2019/07/23/team-rocket-pokemon-go/)


 出歩くこととゲームを融合させたエンターテイメントが、ポケモンGOの強みだったが、今回の様な不具合が発生すると、実際に街に出て主体的に歩き回るユーザーへの影響も甚大になることが浮き彫りになった。


・中国市場向けポケモンゲーム開発でテンセントと提携
 一方で、株式会社ポケモンは中国のインターネット大手テンセントと提携し、新しいポケモンゲームを開発することを発表した。


 INGは「テンセント傘下のティミスタジオが開発を主導する。ティミは、『Call of Duty Mobile』に携わるなど、モバイルゲーム開発を専門としている。従って、新しいポケモンのゲームも同様にモバイルゲームになる可能性がある」としている。


 ポケモンブランドは現在、モバイルで勢いがある。ナイアンティックの『ポケモンGo ARゲーム』は大ヒットしており、DeNAの新しいポケモンモバイルゲーム『ポケモンマスターズ』が今年の夏に発売される。


 ポケモンブランドを共同所有する任天堂も、テンセントと協業し中国での存在感を高めており、既にNintendo Switchの中国での販売について取り決めを交わしている。


 中国で絶大な地位を誇るテンセントとの協業は心強いが、新規ユーザーの獲得に成功するためには、今回の不具合と同じ轍を踏むことは許されないだろう。


(Nagata Tombo)