F1第11戦ドイツGP決勝レースが7月28日の日本時間22時10分に開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝を飾った。そして3位表彰台にもトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが上がり、ホンダのシーズン2勝目、そしてダブル表彰台は1992年以来、27年ぶり。
決勝レースが行われる日曜日は路面温度26℃、気温21℃、小雨のウエットコンディションとなり、猛暑となった金曜とはまったく異なる決勝となった。全車ウエットタイヤを装着し、セーフティカー先導でフォーメーションラップがスタート。雨の状況を見ながら4周を走行した後、全車グリッドについて決勝がスタートした。
2グリッドのフェルスタッペンはスタートで出遅れ、4番手にドロップ。4番グリッドのチームメイト、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーも8番手まで後退している。
しかし2周目に入る直前、フェルスタッペンがキミ・ライコネン(アルファロメオ)をオーバーテイクし3番手に浮上。
直後、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)がクラッシュを喫し、セーフティカーが出動。首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)を含む各車が次々とピットに飛び込みウエットからインターミディエイト(小雨用の浅溝タイヤ)に交換。9周時点では全車インターミディエイトに履き変えており首位ハミルトン、2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)、3番手フェルスタッペン、4番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)というオーダーとなった。
25周目には3番手フェルスタッペンがピットインし、ミディアムタイヤに交換。翌周には2番手のボッタスもピットイン。
そんな中、29周目にルクレールが最終コーナーでコースオフしクラッシュ、セーフティカーが出動。このタイミングでかなり雨も降ってきており、ハミルトンがスピンによりフロントウイングを失いながらもピットへ飛び込んでいく。
これでハミルトンは5番手に下がり、同様にピットインしたフェルスタッペンはインターミディエイトに履き替え2番手に浮上。首位のボッタスもインターに履き替えるためピットインしたため、フェルスタッペンがトップに浮上した。
31周目の時点で首位フェルスタッペン、2番手ヒュルケンベルグ、3番手ボッタス、4番手アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)、5番手ハミルトンというオーダー。ガスリーは一時最後尾近くまで順位を落としていたものの9番手まで挽回している。
39周の時点で首位のフェルスタッペンと、ヒュルケンベルグをかわしたボッタスとハミルトンのメルセデス勢が2、3番手。フェルスタッペンは2番手ボッタスと9秒6の差をつけている。
しかし、40周目に好走を見せていたヒュルケンベルグが最終コーナーで雨で濡れた縁石に乗ったかマシンのコントロールを失いクラッシュし、セーフティカーが出動。このタイミングでフェルスタッペンは再びピットインし、新品のインターミディエイトに交換。首位を維持したままコースに復帰した。
45周目にセーフティカーが解除され、レース再開も路面が大きく改善されたためフェルスタッペンを含む多くのドライバーがピットイン、ソフトタイヤに交換していく。
首位フェルスタッペンの順位は変わらないものの、ここで後方集団を走行しながら、1周早くピットインしていたランス・ストロール(レーシング・ポイント)が2番手、同じく1周前にウエットタイヤからドライタイヤに交換していたダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)が一躍3番手に浮上。4番手はボッタス。ハミルトンは5秒ストップのペナルティを消化したため12番手まで順位を落としている。
その後、残り10周となって3番手のクビアトが2番手のストロールをオーバーテイクしてホンダのワン・ツー体制となるが、レース終盤にクビアトは追い上げるベッテルにポジションを奪われてしまう。最終的にフェルスタッペンは順位を堅持しトップチェッカーでレッドブル・ホンダが今シーズン2勝目を飾り、2位はベッテル、クビアトは殊勲の3位表彰台を獲得している。
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