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鈴鹿8耐の暫定結果に変更。カワサキワークスが暫定優勝に

2019年07月28日 23:11  AUTOSPORT web

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赤旗終了後、パルクフェルメに並べられたマシン
FIM世界耐久選手権(EWC)のレースディレクションは7月28日、鈴鹿8時間耐久ロードレースの決勝終了後に決勝レース暫定結果の変更を発表。暫定結果は、赤旗が提示された1周前の順位に変わり、Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(レオン・ハスラム/トプラク・ラズガットリオグル/ジョナサン・レイ)が暫定優勝となった。

 2019年の鈴鹿は残り5分に入ろうとうところでSuzuki Endurance Racing Teamのマシンから白煙が上がり1コーナー出口からスローダウン。ダンロップコーナー付近でマシンを止めた。

 この時、1コーナーからダンロップコーナー付近までオイルがまかれたのか、スロー走行するライダーがいくつか見られた。

 そして、残り2分を切ったところで、この時トップを走っていたKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのジョナサン・レイがまかれたオイルに乗ってしまったのか、S字コーナーで転倒。この転倒により即座に赤旗が掲示。そのままレースは終了の宣言がなされた。

 レギュレーションには赤旗中断後はいかなるショートカットもすることなく5分以内にピットレーンへ戻らなければならないという規定があるが、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hは赤旗終了後、5分以内にピットレーンに入れなかったため、決勝レースの暫定結果では完走できずという扱いとなり、ピットレーンに戻った車両のなかでトップだったYAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ロウズ/マイケル・ファン・デル・マーク)が暫定優勝という結果に。

 この結果に対してKawasaki Racing Team Suzuka 8Hはレースディレクションに抗議。その抗議をレースディレクションは受け入れ、暫定結果は赤旗が提示された1周前の順位を適応することになり、リザルトが改訂されKawasaki Racing Team Suzuka 8Hが暫定優勝と覆る結末になった。しかし、チームは抗議を行うことができる状態で、この結果も暫定となるため、正式なリザルトは後日発行される。

 EWCのレースディレクションは優勝会見を行う前(21時50分頃)に、今回の暫定結果変更について以下のように説明した。

「決勝レースは赤旗で終了した。赤旗終了後、ピットに5分以内に入ってきた車両がリザルトの対象となる。この考えはFIMのチャンピオンシップの見方だ(赤旗中断後はいかなるショートカットもすることなく5分以内にピットレーンへ戻らなければならないという規定)」

「暫定リザルトを発表してからKRT(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)から抗議を受けた。その抗議はレギュレーションには、赤旗でレースを中断した場合は、赤旗が出る前のラップがレース結果として適用されると書かれているという内容だ。また、このルールが記載されている箇所には、先ほど言った5分以内にピットに戻るルールは書かれていない」

「(裁定の結果)このチャンピオンシップの基本的な考えには反しているかもしれないが、10号車KRTからの抗議を受け、このレギュレーションに従って赤旗の前の周に走行していたすべてのライダーのポジションで結果を出すことにした」

「したがって、赤旗が出る前の周のリザルトを適用したため、216ラップ目にトップを走行していた10号車KRTが優勝ということになる」

「またこれも暫定リザルトになるため、チームは抗議を行うことができる。そのため最終結果が出るのは車検が終わってからになる。(今日の段階では)このルールに従い、KRT優勝という正式な暫定リザルトを発表した」

 2019年鈴鹿8時間耐久ロードレース、暫定決勝リザルト『改訂版』は以下の通り。

■2019鈴鹿8時間耐久ロードレース 暫定決勝順位結果『改訂版』(編集部集計)
Pos.No.ClassTeamRider(BULE/YELLOW/RED)MotorcycleTireLap/Gap110EWC Kawasaki Racing Team Suzuka 8HL.ハスラム/T.ラズガットリオグル/J.レイカワサキZX-10RR(2019)BS216Laps221EWC YAMAHA FACTORY RACING TEAM中須賀克行/A.ロウズ/M.ファン・デル・マークヤマハYZF-R1(2019)BS18.720333EWC Red Bull Honda高橋巧/清成龍一/S.ブラドルホンダCBR1000RR SP2(2018)BS1’06.72741EWC※F.C.C. TSR Honda FranceJ.フック/F.フォレイ/M.ディ・メリオホンダCBR1000RR SP2(2018)BS1Laps512EWC YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACINGS.ギュントーリ/加賀山就臣/渡辺一樹スズキGSX-R1000(2019)BS1Laps67EWC※YART-YAMAHAB.パークス/M.フリッツ/N.カネパヤマハYZF-R1(2019)BS2Laps7634EWC MuSASHi RT HARC-PRO.HondaX.フォレス/D.エガーター/水野涼ホンダCBR1000RR SP2(2017)BS3Laps895EWC S-PULSE DREAM RACING・IAI /T.ブライドウェル/B.レイスズキGSX-R1000(2019)BS5Laps919EWC KYB MORIWAKI RACING髙橋裕紀/小山知良/T.ハーフォスホンダCBR1000RR SP2(2017)PI5Laps1072EWC Honda Dream RT 桜井ホンダ濱原颯道/伊藤真一/作本輝介ホンダCBR1000RR SP2(2017)BS5Laps1122EWC Honda Asia-Dream Racing with SHOWAZ.ザイディ/A.ファリド・イズディハール/名越哲平ホンダCBR1000RR SP2(2017)BS6Laps1211EWC※TEAM SRC KAWASAKI FranceJ.ガルノニ/E.ニゴン/D.チェカカワサキZX-10RR(2019)PI7Laps13111EWC※Honda Endurance RacingR.ド・プニエ/Y.エルナンデス/S.ギンバードホンダCBR1000RR SP2(2018)DL7Laps1480SST TONE RT SYNCEDGE 4413星野知也/渥美心/石塚健BMW・S1000RR(2017)PI9Laps158EWC※TEAM BOLLIGER SWITZERLANDN.ウォルラベン/D.バカン/出口修カワサキZX-10R(2019)PI9Laps166EWC※Team ERC-BMW Motorrad EnduranceK.フォレイ/J.ダ・コスタ/M.ギネスBMW・S1000RR(2018)PI9Laps1796EWC TEAM FRONTIERA.テシェ/N.テロル/D.ウェブホンダCBR1000RR(2016)DL9Laps18806SST Zaif NCXX RACING & ZENKOUKAI長尾健吾/S.ヒルヤマハYZF-R1(2019)BS9Laps1925EWC Honda Suzuka Racing Team亀井雄大/日浦大治朗/田所隼ホンダCBR1000RR SP2(2019)BS10Laps2014EWC※OMEGA MACO RACINGP.スコペック/J.エリソンヤマハYZF-R1(2019)DL10Laps2171EWC TK SUZUKI BLUE MAXG.ルブラン/A.シャー・カマルザマン/津田拓也スズキGSX-R1000(2018)DL10Laps2287EWC TEAM R2CL SUN CHLORELLA今野由寛/J.エリオット/A.モリススズキGSX-R1000(2019)DL11Laps2352SST TERAMOTO@J-TRIP Racing寺本幸司/P.ヴァルカネラスBMW・S1000RR(2018)DL12Laps2428EWC Team Kodama徳留和樹/中山耀介/児玉勇太ヤマハYZF-R1(2016)BS14Laps2569EWC 山科カワサキ&オートレース宇部withYIC京都・BR新庄雅浩/中村修一郎/松本正幸カワサキZX-10R(2019)DL15Laps265EWC チームスガイレーシングジャパン須貝義行/D.ベジーニアプリリアRSV4 RF(2018)BS16Laps279SST MotoMap S.W.A.T.J.ウォータース/D.リンフット/青木宣篤スズキGSX-R1000(2017)PI17Laps2888EWC CLUBNEXT & MOTOBUM中村豊/片平亮輔/大貫貴彦ホンダCBR1000RR SP2(2018)DL17Laps2927EWC TransMapレーシング with ACE CAFE大石正彦/平野ルナスズキGSX-R1000(2016)BS17Laps3031EWC 浜松チームタイタン武田数馬/上林隆洸スズキGSX-R1000(2017)DL18Laps3199SST RCKOSHIEN YAMAHA ASIAN ENDURANCE中冨伸一/R.ウィライロー/A.ウォンタナノンヤマハYZF-R1(2019)DL18Laps32090EWC au・テルル SAG RT秋吉耕佑/長島哲太/羽田太河ホンダCBR1000RR SP2(2018)BS19Laps3326SST ARMY・GIRL Team TJC & MF Kawasaki奥田教介/伊藤和輝/芦名秀美カワサキZX-10RR(2018)BS19Laps3470EWC Honda向陽会ドリームレーシングチーム岡崎裕介/榊原真之介ホンダCBR1000RR(2017)BS20Laps35502SST Zaif NCXX RACING 國松俊樹/吉田忠幸/長尾健史ヤマハYZF-R1(2017)BS20Laps3691EWC TIO Verity仲村優佑/宮島伸也/辻敏彦BMW・S1000RR(2017)BS20Laps3792SST H.L.O RACING SUZUKIN樋口耕太/犬木翼スズキGSX-R1000R(2017)BS20Laps38112EWC Honda EG Racing下田和也/栗林剛/本田恵一ホンダCBR1000RR(2017)DL21Laps3945SST E・P・S Racing ガレージL8 & TT45相馬利胤/鈴木明/内山寛ヤマハYZF-R1(2019)DL21Laps4055EWC Honda浜友会浜松エスカルゴ中島元気/長谷川修大ホンダCBR1000RR SP2(2017)DL24Laps4159EWC HKC&IMT Racing 久野巧業齋藤達郎/久野光博/渡部一夫ヤマハYZF-R1(2016)DL25Laps4265EWC※MOTOBOX KREMER & Favorite FactoryG.ドゥエ/J.フィーマン/G.オルティスヤマハYZF-R1(2015)PI25Laps4334EWC Honda緑陽会熊本レーシング北折淳/吉田光弘/小島一浩ホンダCBR1000RR(2018)DL25Laps4461EWC Team de"LIGHT奥田貴哉/森繁生/片岡誉ドゥカティ・パニガーレR(2016)PI26Laps4598SST チーム阪神ライディングスクール佐野勝人/松本隆征/東村伊佐三カワサキZX-10RR(2017)BS28Laps46333EWC※VRD IGOL PIERRET EXPERIENCESF.アルト/F.マリノ/X.シメオンヤマハYZF-R1(2019)DL32Laps4741SST 磐田レーシングファミリー西村一之/宮腰武/佐藤龍彦ヤマハYZF-R1(2019)DL33Laps484EWC※EVA・RT WEBIKE TATi TEAM TRICKSTARB.マクルス/K.デニス/J.アンジョルアカワサキZX-10R(2019)DL38Laps49105EWC moto CUBIC+Motorrad Toyota NR大野英樹/小山葵/野田達也BMW・S1000RR(2015)BS38Laps5040SST K’S WORKS RACING YSS安達勝紀/山内芳則/中井恒和ヤマハYZF-R1(2016)BS39Laps5142EWC 信州活性プロジェクト!Team長野櫻山茂昇/二階堂慎二/大北裕夢ホンダCBR1000RR(2014)BS47Laps5278EWC Honda ブルーヘルメットMSC熊本&朝霞髙橋勇輝/岡田寛正/大塚卓也ホンダCBR1000RR SP2(2017)DL51Laps5317SST メビウスグリーン 八尾カワサキ中本翔/中本郡/大久保光カワサキZX-10RR(2018)PI58Laps542EWC※Suzuki Endurance Racing TeamV.フィリップ/E.マッソン/G.ブラックスズキGSX-R1000(2019)DL6Laps(完走できず)5544EWC Team ATJ with 日本郵便関口太郎/岩田悟/國峰啄磨ホンダCBR1000RR SP2(2017)BS57Laps(完走できず)5676EWC NIPPON SUMATRA BIO MASSE+D;REX豊田浩史/池田吉隆/柴田義将ヤマハYZF-R1(2019)BS73Laps(完走できず)573EWC KRP三陽工業&will raiseRS-ITOH柳川明/M.アチソン/岩戸亮介カワサキZX-10RR(2018)BS92Laps(完走できず)5835EWC プラスワンMCRT今津比呂志/西中綱/田島聖貢カワサキZX-10R(2016)DL93Laps(完走できず)5951EWC icuRT モトキッズ 中日本自動車短大 三陽小谷咲斗/吉道竜也/吉田和憲ヤマハYZF-R1(2016)BS95Laps(完走できず)6029EWC DOG HOUSE岩谷圭太/左村英祐スズキGSX-R1000(2012)DL113Laps(完走できず)6124SST Team WITH87 カワサキプラザ福岡東清末尚樹/西嶋修/苅田庄平カワサキZX-10RR(2019)BS148Laps(完走できず)-18EWC Team BABY FACE Titanium Power Racing津田一磨/藤田拓哉ヤマハYZF-R1(2019)BS21Laps(リタイア)-77EWC※WOJCIK RACING TEAMM.スコペック/G.レイ/C.バーグマンヤマハYZF-R1(2018)DL106Laps(リタイア)-62EWC※GSM RACINGV.レオノフ/B.エストメント/高田速人スズキGSX-R1000(2018)TBA176Laps(リタイア)
※=EWC年間エントリーチーム
EWC=フォーミュラEWCクラス
SST=スーパーストッククラス
BS=ブリヂストン
DL=ダンロップ
PI=ピレリ