ミド・オハイオ・スポーツカー・コースで開催されているインディカー・シリーズ第13戦。27日に行われた予選は、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が今シーズン3度目、通算57回目のポールポジションを獲得した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、初日からタイムが伸びず、予選でもQ1で敗退。決勝レースは17番手グリッドから挑む。
午前中のプラクティスも前日に引き続きコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)がトップタイムをマーク。ルーキーは上々な仕上がりを見せ予選へと挑んだ。
ふたつに分かれて争われるQ1。グループ1は、パワーがトップ通過し、マーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)が2番手と続く。前日からスピードが伸び悩んでいるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨とグラハム・レイホールはふたりそろってグループ1に登場するも、レイホールは8番手、琢磨は9番手とQ2に進出できるタイムは記録できなかった。
強豪ひしめくグループ2。トップ通過は、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)。2番手にアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、3番手にジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が続く。
ハータは4番手でQ2へ進むも、Q2では7番手と一歩届かず敗退となる。トップタイムを記録したのはロッシ。ルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィストも続く。ペンスキー勢3人に加え、ブルデーがファストシックスへと進んだ。
ポールポジションを争うファストシックス。残り1分を切ってパジェノーがトップ。そのタイムをまずはロッシが更新。そのタイムに僅差でアタックしていたニューガーデンだったが、ロッシはさらにタイムを更新して引き離す。
しかし、パワーが最後に好アタックを見せ、0.3秒差の1分5秒1569を記録。今シーズン3度目、通算57度目のポールポジションを獲得した。2番手にロッシ、3番手にニューガーデン、4番手にパジェノーとチャンピオン争いの行方も白熱している。
「このようなアタックをするときは、いつも自分の中で炎が燃えているよ。ポールを手に入れるのはとてもうれしいし、幸せだ。僕にとっても、クルーたちにとっても素晴らしい自信になるよ」
「クルーたちには申し訳なく感じているんだ。いくつかミスを犯してしまったので、ポジティブなエネルギーでクルーたちに返していきたい。厳しいシーズンだね。このレースに本当に勝ちたいよ」とパワー。今シーズン未だ勝利のないスピードスターは、このミド・オハイオでシーズン初勝利を掴むことができるだろうか。
厳しい予選となった佐藤琢磨は、17番手から決勝へと挑む。
「プラクティスからいくつか改善をしましたが、もっとスピードが必要ですね。ウォームアップでスピードを上げるために、いくつかトライしてみたいと思っています。そしてレースで前進することを目指したいです」と琢磨はコメントしている。