2019年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでヤマハの連覇阻止に挑むホンダのファクトリー(ワークス)チーム、Red Bull Honda。公式予選では3番手につけ、トップ10トライアル進出を決めた。公式予選を終え、高橋巧、清成龍一、ステファン・ブラドルの3人が予選での走りを振り返る。
レッドブル・ホンダの3人は午前の公式予選でベストタイムを記録。ブルーライダーの高橋は2分6秒200、イエローライダーの清成は2分7秒955、レッドライダーのブラドルは2分7秒165で、平均タイムは2分07秒106で3番手となり、トップ10トライアル進出を決めた。
「今日は、路面温度によって、ペースをつかむのが難しかったです」とコメントするのはチームのエースライダー高橋巧。
「予選1回目の赤旗になっていなければ、いいラップタイムが出せたので、残念です。でも、明日のトップ10に残れたので次のレースに向けて、3人で少しでもアベレージをよくすれば、結果はついてくると思います」
トップ10トライアルはウエットコンディションでの走行となる見込みだが、ドライであれば2分5秒台を目指せるというが、あくまで決勝重視で考えていることを強調した。
「明日は、雨の予報ですが、もし晴れれば、(2分)5秒台には入ると思います。ただ、決勝重視で考えていますので、無理しない範囲でベストを尽くします。決勝は1位を目指してがんばります」
■清成が午後の公式予選を走らなかった理由
清成は午前の走行で2分7秒955だった清成は、クリアラップを取れず思うようなアタックができなかったという。
「今日の予選は、うまくアタックすることができなかったというか、クリア(ラップ)が一瞬も取れませんでした。しっかりしたタイムは出せなかったのですが、アベレージが昨日より少しよくなってきたので、決勝につなげられる走りができたと思います」
午後の公式予選では高橋とステファン・ブラドルが走行。清成は走行しなかった。これは決勝に向け、走行を抑えたものと考えられていたが、理由は違ったようだ。
「今日2回目を走行できなかったのは、寝違いがひどくて、ほっといたらひどくなってしまいました。明日の走行を考慮し、メカニック・チームメンバーには申し訳なかったのですが、万全な体制に望むべく、セッションを見送ることにしました」
決勝に向けては「しっかり身体を管理して、決勝に挑みたいです」とコメントしている。
■マシンに適応し始めるブラドル
レッドライダーのブラドルは、公式テストでは2分8秒台だったが、フリー走行、公式予選を使い徐々にタイムを上げて2分7秒前半までタイムを上げてきた。
「目標を達成できたから僕にとってもチームにとってもいい日だった」とブラドル。
「難しいサーキットだが、周回を重ねてこのコンディションやマシンに慣れ、自信を深めることができたよ。いい1日になった。明日と明後日、特に決勝日が楽しみだ」
ポールポジションを決めるトップ10トライアルは27日の15時30分からスタートする。