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Snow Man、佐久間大介&向井康二が穏和なムードを牽引 異なる魅力がグループに与える影響とは?

2019年07月27日 08:02  リアルサウンド

リアルサウンド

Snow Man

 ジャニーズJr.の人気ユニットSnow Manの雰囲気がどんどん良くなっている。長年、深澤辰哉、佐久間大介、渡辺翔太、宮舘涼太、岩本照、阿部亮平の6人体制で活動を続けてきたところに、突然加入することになった向井康二、目黒蓮、ラウールの3人。9人の新体制でスタートしたときには、その大きな変化に気持ちが波立つファンも続出した。


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 だが、フタをあけてみると、その心配は杞憂に終わった。ジャニーズJr.の公式YouTubeチャンネルを見ていると、徐々に、そして確実に、彼らの絆が深まっていく様子が確認できる。その和やかなムードを率先して作っているのが、佐久間と向井だ。


 佐久間と向井は、一見すると“ボケたがり”という似た者同士だが、実はその方向性は微妙に異なる。いつも冷静に全体を見つめている岩本から「佐久間は気持ちで生きてる」と言われるように、まっすぐに思ったことをそのまま表現していく佐久間。人との距離感がもともと近く、肩を組んだり、手を繋いだり、気づくとメンバーの誰かしらにくっついているような人懐っこさも。


 好きなものには猪突猛進型で、先輩との距離感も近い。Kis-My-Ft2の宮田俊哉とアニメオタク仲間として親睦を深めたり、舞台で共演したV6の三宅健と仲良くなりたいあまり「相方」「恋人」と自称し、グイグイアピールをしたりと、常に前のめり。ボケてスベったとしても、先輩に「なんなの?」とツンデレされても、まったく応えることのないハートの強さを誇る。そんな佐久間がいるからこそ、その場が変な遠慮や謙遜で遠回しになることがなく、素でやりとりできる関係性が生まれる。


 そんな天然系愛されキャラの佐久間に対して、関西ジャニーズJr.出身の向井は気遣い上手な玄人系愛されキャラ。佐久間がストレートに思ったことを言う一方で、向井はそうした周りの出方を見ながら、「ココだ!」というタイミングで前に出てくる。逆に言えば、そのキッカケを掴むまでは、周囲をさり気なく観察しているので、他のメンバーのちょっとした言動も見落とすことなく、ツッコミに徹することも可能だ。向井がいることによって、ボケるつもりがないメンバーのところからも笑いが生まれる。


 YouTubeにアップされた最新動画2本『【大惨事?!】スベったメンバーは恐怖の極寒体験風呂へ!』、『【クリアなるか?】色んな靴でボトルキャップチャレンジ!』を見ても、佐久間が前へ前へ出てボケていくのに対して、向井は一歩前に出ては一歩下がって大ボケのタイミングを伺う姿が何度となく確認できる。率先してボケて気兼ねなくツッコませる佐久間と、イジり&イジられを巧みに使い分ける向井。この二人がいるからこそ、メンバーも自由に、気負わずボケたり、イジったりすることができるのがよくわかる。


 なかでも最年少のラウールが、オープニングから前に出てMC役を奪ったり、メンバーの様子を踏まえてボケてみたりなど、二人のアグレッシブさと状況を読む力を吸収して、すくすくと育っているのが微笑ましい。また日頃、クールな印象の目黒もSnow Manの中にいるときは、ここぞというタイミングで躊躇なくボケる姿も見せてくれる。


 一人ひとりに持ち味があり、個性が大渋滞なSnow Manだが、それゆえに互いの良さを尊重し、いいところを伸ばし合う嬉しい化学反応が起きている。岩本、渡辺、目黒、ラウールの4人がドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』(日テレビ系)で初主演を務めたり、深澤が連続ドラマ『悪の波動 殺人分析班スピンオフ』(WOWOW)、宮舘がスペシャルドラマ『夢食堂の料理人~1964東京オリンピック選手村物語~』(NHK総合)に出演したり、阿部が『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)で活躍したり、向井が『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)、佐久間が『アウト×デラックス』(フジテレビ系)で爪痕を残したり……と個々の活動が充実しているのも、その証だ。


 そして7月27日には、メンバー全員で『もしもツアーズ』(フジテレビ系)にも出演。そこでも佐久間×向井がムードを作り、ラウールが自由にハシャぎ、メンバーがそれぞれの視点で愛でる様子が楽しめるはずだ。(文=佐藤結衣)