春花の素顔から“莉咲子との今後の関係性”が見える？　『テラスハウス』第9話未公開映像

　Netflixで配信されているリアリティーショー『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』。7月23日にYouTubeにアップされた未公開映像には、春花の妹が登場し、家族しか知らない春花の素顔を語っていた。

　次より、今回の見どころをレポートする。本編のネタバレもあるため、ご注意いただきたい。

（関連：『テラスハウス』東京編：第5～8話にみる、春花と莉咲子の“バチバチな関係性”）

「ケンカしたら、絶対謝らない」

　ある日、「今日何してるの？」と春花に尋ねる香織。「今日、12時からランチ行くだけ」と答える春花に、香織は「今日、犬見にこない？」と、自身の愛犬であるアレンを紹介したいと誘う。ランチには、洋服のデザイナーをしている妹と行く予定だという春花が、「私の妹も連れてっていい？」と確認を取ると、香織は「来て来て！　行こ行こ！」と笑顔で快諾。昼下がりに、会う約束を交わした。

　東京・中目黒。“Dog-Walking”というタイトル通り、アレンを連れて待つ香織。そこに、奥山姉妹が合流する。3人はアレンと共に、カフェまで散歩することに。春花がアレンのリードを持ちながら、「可愛い～！　うちもね、犬がいればいんだけどね～」と呟くと、香織は「何か飼ってたことある？」と問いかける。奥山姉妹は声を揃えて「ネコ」と答え、「気まぐれなの。リンちゃんっていう青い目のネコがいる」（妹）、「可愛いよ」（春花）と続けた。「でもね、覚えてくれてないんだよね」と、自分を指差しながら嘆く春花。妹もまた「そう！　お姉ちゃんのこと覚えてないの」と笑った。春花が「ネコって4日で記憶なくなる」と香織に説明すると、すかさず妹は「3日だよ！」とツッコミを入れる。早速、奥山姉妹の仲睦まじい関係性が垣間見えた。

　犬も入店可能なカフェに到着すると、春花が妹に「何か持ってきたの、今日？　見せるもの」と、話題を振る。作品を持ってきたと答える妹は、春花に促されるままに、スケッチブックを香織に手渡すと、自身が描いた2枚の絵のテーマについて、それぞれ「一番仲良い友達で、その子のイメージっていうか」「これ、クレマチスっていうお花で、花言葉が“精神美”とか」と語った。この2枚の絵を観て、「キレ～イ！　すごい！　この花びらのタモッとした感じ、キレイだね」と優しく褒める香織。春花は妹に、イラストレーターである香織を指しながら、「先生だから！　アドバイスもらって」と勧めた。

　また美術や芸術の展示会を観に行くのも好きだという妹に、香織が「トム・サックス（の個展『ティーセレモニー』）観た？　観に行かない？　来週までなんだよ。私、明日平日だから行こうかなと」と誘う。「明日……平日は仕事……」と申し訳なさそうに断る妹に、春花が「休みなよ～」と言うと、「そんな、休むほどじゃない」と慌てる香織。続けて香織が、「春花、ちっちゃい頃からこんな感じ？」と尋ねると、妹は「えー……でも、本当に自由な感じで、やりたいことしかやらないね？」とコメント。それを聞いた春花は「いやいや、そうやってみんな言うけど、意外とやりたくないこともやってるって」と主張した。さらに、妹が「顔にすごい出る」「絶対、喧嘩したら謝らない」と指摘すると、ムッとした春花は「いや、（妹も）謝らないから」と言い返す。「うちら口喧嘩すごいよね」と振り返る妹に、春花もまた「ヤバイよね。学校まで持ち越してたもんね」と頷き、喧嘩中に学校の廊下などで会ったらお互いに舌打ちしていたというエピソードを明かした。

　そんな奥山姉妹の話を聞いて、香織が「なんか家ではすごいね、（春花は）みんなの未来の相談のってくれる役なんだよ」とテラスハウスでの立ち位置を妹に伝えると、春花は「そうなの」と相槌を打ちながらも照れた表情を浮かべる。妹が「多分、基本（お姉ちゃんは）何も考えてない……かもしれない」と笑うと、「いや！　そんなことない」と力強く否定する春花。「でも、優しいですよ」と妹が付け加えると、春花は「そうそう！　優しいよね、わかる」と肯定し、ご機嫌に。さらに妹が「真面目な話はしないけど、ちゃんと聞いてくれるときはあるね。助かってます。やっぱり心強いです、東京にいてくれると。会ってないですけど」と、日頃は口にできない感謝を述べる。それを黙って聞きながらも、頬が緩んでいる春花を見て、「何照れてんの？」と茶化す妹。春花は小さい声で「照れてない」と否定し、その姿に妹と香織が声を出して笑った。

　妹しか知らない一面が垣間見えると共に、春花は幼い頃から喜怒哀楽が激しく、自身の感情に素直な性格だということが、改めて伺える今回の未公開映像。第9話で春花は、莉咲子との喧嘩が激化し、スタジオの山里亮太が「テラハ史上、一番ヤバイ空気じゃないですか!?」と興奮していたほど激しい口論へと発展したが、その際には2日後に莉咲子が春花に謝り、鎮火。一応、仲直りはしていた。だが、莉咲子もまた喜怒哀楽を素直に表現する性格だからこそ、似た者同士の二人は今後も何度もぶつかり合うことが予想される。加えて、喧嘩を繰り返すごとに、“絶対に謝らない”春花に、莉咲子がよりフラストレーションを溜めていき、今以上にギスギスした関係になることも考えられるが、一方で莉咲子が年下であるだけに、自身の妹と重ね、春花の“優しい一面”の方が強くなるかもしれない。テラスハウスで生活を共にし、二人の間に挟まれている香織らのことを思うと、後者であることを願わずにはいられない。（文＝朝陽空）