インターコンチネンタルGTチャレンジ/ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの一戦として開催されているトタル・スパ24時間は7月26日、ウォームアップと予選トップ20によるスーパーポールが行われ、メルセデスAMG・チーム・ブラックファルコンのマーロ・エンゲルが駆る『プロメア』カラーの4号車メルセデスAMG GT3がポールポジションを獲得した。
走行2日目となった2019年のトタル・スパ24時間は、前日までの酷暑もやわらぎ、現地時間18時15分から30分のウォームアップが行われ、その後現地時間19時05分に前日の予選トップ20によるスーパーポールがスタートした。気温28℃と暑さが落ち着きをみせるなか、1台ずつがアタックを行っていく。まずはGPXレーシングの20号車ポルシェを駆るケビン・エストーレが2分19秒067をマークし、それがターゲットとなった。
そんななか、KCMGの35号車ニッサンGT-RニスモGT3をドライブした千代勝正は、2分19秒525という好タイムをマークする。ただ、このスパ24時間のスーパーポールでは、1台ずつピットアウトしなければならない時間が前後5秒のマージンを定められているが、これにわずかに遅れてしまい、タイム加算のペナルティが課せられてしまうことに。ペナルティがなければ16番手につけていたが、これで千代勝正/松田次生/ジョシュ・バードン組35号車GT-Rは20番手からスタートすることになった。
そんななか、順を追うごとにタイムが更新されていくが、クース・チーム75・ベルンハルトの117号車ポルシェ911 GT3 Rを駆るローレンス・ファントールが叩き出した2分18秒605を前に、最後のアタッカーとなったエンゲル駆る4号車メルセデスがアタックしていく。
最後にエンゲルが出したタイムは、2分18秒588。これで0.017秒差でポールポジションを決め、今回グッドスマイル・レーシングとのコラボで映画『プロメア』のカラーリングをまとっている4号車メルセデスがポールポジションを獲得した。
「予選までは、ポールポジションを争う力があるのか不安だったんだけど、エンジニアが『落ち着いていけ』と言ってくれたんだ。アタックでは3つコーナーを回ったところで、実際にクルマが素晴らしいことは確認できた」とエンゲル。
「仕事を果たせて嬉しいし、昨日良いタイムをマークしてスーパーポール進出を果たしてくれたチームメイトにも感謝したい。この伝統あるレースでポールを獲れて素晴らしいね」
2番手は117号車ポルシェで、3番手にはダビデ・リゴンがアタックしたSMPレーシングの72号車フェラーリ488 GT3がつけた。ニック・タンディがアタックしたローヴェ・レーシングの998号車ポルシェが4番手。ダニエル・セラがアタックしたハブオート・コルサの227号車フェラーリが5番手につけている。
谷口信輝/片岡龍也/アダム・クリストドウロウ組グッドスマイル・レーシング&タイプ・ムーン・レーシングの00号車メルセデスAMG GT3は、前日の予選で38番手グリッドが確定しており、中団からの追い上げを目指す。