SROモータースポーツ・グループは7月26日、トタル・スパ24時間が開催されているスパ・フランコルシャンで行われたプレスカンファレンスのなかで、2020年のインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)/ブランパンGTワールドチャレンジの日程について発表した。3大陸のワールドチャレンジと5大陸のIGTCで、26イベントを日程重複なく開催する。
カスタマーレーシングカーであるGT3カーを使って争われるブランパンGTワールドチャレンジとインターコンチネンタルGTチャレンジは、SROによって運営されてきたが、2020年に向けてヨーロッパ、アジア、アメリカの3地区のワールドチャレンジ、そして5大陸それぞれのビッグレースで争われるインターコンチネンタルGTチャレンジを2020年もさらに発展させると発表した。
まずインターコンチネンタルGTチャレンジについては、2019年同様、オーストラリアのバサースト12時間で開幕。しばらく間隔があき、7月のトタル・スパ24時間、そして8月の鈴鹿10時間と続く。そしてSROモータースポーツ・グループ代表のステファン・ラテルが「今までアメリカでの開催は課題だった」という北米でのレースは、「IMSAも行かないサーキットに決まった」として、なんとインディアナポリスのロードコースで8時間レースを開催すると明らかにした。最終戦は、今季初開催となる南アフリカのキャラミだ。
また、ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパは、これまで同様スプリントと耐久のシリーズで争われ、全10イベントを開催。スパ24時間もこれに含まれる。アジアについては、「富士スピードウェイが東京オリンピックのため使用できない期間があるが、無事に開催できることになった(ラテル)」と、日本では富士、鈴鹿とこれまで同様の2イベントが開催されることになった。なお、アジアはこれまで全イベントが1時間レースだったが、最終戦の上海は3時間レースが予定される。
アメリカについては7イベントが予定されているが、最終戦のインディアナポリスは、インターコンチネンタルGTチャレンジとの併催イベントとなっている。
これで4シリーズのカレンダーが発表されたが、26レースが併催イベントをのぞきひとつも日程に重複がないカレンダーが実現したとラテルは胸を張った。各シリーズの日程は下記のとおりだ。
2020年インターコンチネンタルGTチャレンジ カレンダー
RoundDateCourceNationalityDistance12/1~2バサーストオーストラリア12時間27/23~26スパベルギー24時間38/22~23鈴鹿日本10時間410/3~4インディアナポリスインディアナポリス8時間511/21~22キャラミ南アフリカ9時間
2020年ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ カレンダー
RoundDateCourceNationalityDistance14/17~19モンツァイタリア耐久25/2~3ブランズハッチイギリススプリント35/9~10シルバーストンイギリス耐久45/29~30ポールリカールフランス耐久56/26~28ザントフールトオランダスプリント67/3~5ミサノイタリアスプリント77/23~26スパベルギー耐久89/4~6ニュルブルクリンクドイツ耐久99/25~27ブダペストハンガリースプリント1010/9~11バルセロナスペインスプリント
2020年ブランパンGTワールドチャレンジ・アジア カレンダー
RoundDateCourceNationalityDistance13/28~29セパンマレーシア25/23~24富士日本36/20~21鈴鹿日本47/11~12ヨンナム韓国59/12~13中国中国610月上海中国3時間
2020年ブランパンGTワールドチャレンジ・アメリカ カレンダー
RoundDateCourceNationalityDistance13月or4月COTAアメリカ25/16~17CTMPカナダ36/6~7ヴァージニアアメリカ48/8~9ソノマアメリカ58/29~30ロードアメリカアメリカ69/19~20ワトキンスグレンアメリカ710/3~4インディアナポリスアメリカ