2019年F1第11戦ドイツGP金曜フリー走行1回目は、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番手、ピエール・ガスリーは6番手タイムをマークしている。
6月下旬に続いて、今夏二度目の熱波がヨーロッパを襲っている。ドイツ中部のホッケンハイムも日中の最高気温が38℃と、例年では考えられない暑さに見舞われた。初日も快晴。FP1の始まる午前11時の時点で気温32℃、路面温度も41℃まで上がっているが、湿度が32%しかなく、蒸し暑さは感じない。
開始後18分、ハースのケビン・マグヌッセンが「パワーがなくなった」と訴えながら、スタジアムセクション内のターン13で止まってしまう。セッションは、8分間の中断ののちに再開。まずフェルスタッペンがミディアムタイヤで、1分15秒台のトップタイムをマーク。しかしすぐにソフトタイヤを履いたバルテリ・ボッタス(メルセデス)が、0.8秒近い差を付けて、首位を奪い返した。
序盤のマグヌッセンによる赤旗中断を除けば、特に波乱もなくセッションは進んで行った。開始後50分が過ぎて、トップは依然としてボッタス。0.048秒差でチームメイトのルイス・ハミルトンが付け、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン、ベッテルが続き、ガスリーは16番手。
中団トップの6番手には、大幅な改良スペックを投入したレーシングポイントのセルジオ・ペレスが、ベッテルから0.043秒の僅差で入っている。トロロッソ・ホンダはダニール・クビアト7番手、アレクサンダー・アルボンは11番手だ。
残り30分を切って、ミディアムに履き替えたハミルトンが、最速タイムを更新しながらトップに立った。しかし直後にソフトのルクレールが最終区間でロマン・グロージャン(ハース)に詰まりながらも、1分14秒268のトップタイムをマーク。さらにベッテルがチームメイトを0.255秒しのぐ1分14秒013で首位に立った。3、4番手のハミルトン、フェルスタッペンは、ルクレールと100分の数秒の僅差。そこから0.3秒前後離されてミディアムのボッタス、ソフトのガスリーが5、6番手に付けた。
中団勢は入り乱れた混戦模様で、7番手カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、0.012秒差でグロージャン、9番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、10番手ダニエル・リカルド(ルノー)。トロロッソ・ホンダはクビアト、アルボンが14、15番手だった。