東京商工リサーチは7月24日、2019年3月期の決算を受けた、「国内銀行81行『平均年間給与』調査」の結果を発表した。年間の平均給与(基本給与と賞与・基準外賃金の合計額)は609万5000円(中央値613万5000円)だった。前年同期の607万7000円(中央値611万5000円)から1万8000円増加し、2016年3月期以来、3年ぶりに前年同期を上回った。
業態別では、大手銀行(759万7000円)と第二地銀(554万9000円)で平均給与が上昇したが、地方銀行(621万4000円)は前年同期を下回った。平均給与額が上がったのは、大手銀行6行のうち3行、地方銀行48行のうち24行、第二地銀27行のうち19行の合計46行、全体の56.7%だった。
トップ3常連だったスルガ銀行は8位にダウン
平均給与が最も高かったのは第二地銀の東京スター銀行(926万6000円)。2013年3月期以来、6年ぶりにトップに返り咲いた。2位は三井住友銀行で820万3000円、3位はあおぞら銀行で803万7000円だった。
4位は三菱UFJ銀行で、771万5000円。5位は新生銀行で767万7000円だった。2015年3月期からトップ3の常連だったスルガ銀行(729万2000円)は8位にダウンした。
81行の平均給与は2007年3月期651万5000円(中央値657万円)をピークに減少をたどり、2013年3月期に増加に転じた。2017年3月期から再び前年同期を下回ったが、2019年3月期は3年ぶりに増加した。