学生時代は毎日アニメを見ていたのに、社会人になった途端に急にアニメに対する熱意が下がったという人は少なくない。はてな匿名ダイアリーに7月中旬、「萌えアニメを見れなくなってしまった」というエントリーが寄せられた。
投稿者は20代後半から30代前半までは、可愛い女性キャラが登場する"萌えアニメ"を心から楽しんでいたという。ただ、年齢がアラフォーに差し掛かかり、萌えアニメに「何も思わなくなってしまった。驚くほどに何も感じなくなってしまった」と記す。(文:石川祐介)
「うちの旦那も『声優ラジオも男声優のしか聞けなくなった』と嘆いていた」
投稿者の嘆きに、「大人になってしまったんだよ。俺もちょっと前から萌えアニメとか楽しめなくなってしまった。あまりにも何も残らなさすぎる」と共感する人がいた。
一方、「40代だけど、ある時期萌えアニメに全く興味が無くなったものの…数年後にはやっぱり萌えアニメ最高って出戻りした」と回り回ってまた萌えアニメを楽しめる日が来るという人もいた。
また、歳を重ねたことに伴い周辺環境が変わったために、考え方や捉え方も変わったのかもしれない。
「うちの旦那も『声優ラジオも男声優のしか聞けなくなった』と嘆いていた。仕事で疲れてる時にキンキン声がきついのかもしれないね」
投稿者も疲れやストレスを抱えているために、アニメを見ることに、時間的にも精神的にも余裕がなくなった可能性も考えられる。
嫌いにならないために心境を加味して視聴作品を選別しては?
コメントには、萌えアニメを「何も残らない」といった声が見られたが、投稿者の生活が充実しているからこそ、何も残らないアニメを無駄だと感じてしまい、以前のように楽しめなくなったのではないだろうか。
萌えアニメは自分の嗜好性だけでなく、現在置かれている状況によって楽しめるか否かが左右されるコンテンツなのかもしれない。
投稿者は萌えアニメでなければ見られるという。それなら勉強になるアニメはどうだろう。比較的最近のアニメで言えば、人間の体の構造をコミカルに表現した「はたらく細胞」や、酪農や畑作農業などの知識が豊富な「銀の匙Silver Spoon」のようなものだ。
無理して萌えアニメを見ていると、アニメ自体を嫌いになってしまう可能性もある。自分の心境や状況を加味して見る作品を選別することが、アニメを好きでいるために大切なことではないだろうか。