2019年F1第11戦ドイツGP木曜 山本尚貴がトロロッソ・ホンダのメンバーと共にトラックウォーク 2019年F1第11戦ドイツGPの週末、全日本スーパーフォーミュラ選手権およびスーパーGTのディフェンディングチャンピオンである山本尚貴がホッケンハイムを訪れている。木曜にはトロロッソのメンバーとともに、トラックウォークを行った。
ドイツGPの週末を前に、一部海外メディアが、ホンダが山本にF1走行の機会を与えることを検討しているのではないかと報じた。レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソにパワーユニット(PU/エンジン)を供給しているホンダは、優秀な日本人ドライバーをF1に乗せる可能性を追求できる立場にある。
31歳の山本は、長年ホンダ傘下でフォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラおよびスーパーGTに参戦、スーパーフォーミュラでは2013年と2018年に王者となった。スーパーGTでは昨年、TEAM KUNIMITSUで2009年F1チャンピオン、ジェンソン・バトンと組んでタイトルを獲得、国内最高峰カテゴリー二冠を達成した。
昨年のダブルタイトル獲得により、山本はF1でのフリー走行に出場するために必要な権利を確保した。2018年F1最終戦アブダビGPを訪れて現場を視察した山本は、F1への思いが今も残っていると発言している。
speedweek.comは、25日、ホンダは日本人ドライバーをF1マシンに乗せる機会をうかがっており、そのチャンスが今年出てくるかもしれないと報じた。可能性としては、山本をF1日本GPの金曜フリープラクティス1でトロロッソ・ホンダに乗せて、彼を慣れ親しんだ鈴鹿で走らせることが考えられるという。
もしそれが実現するなら、2009年から2012年と2014年に参戦した小林可夢偉以来初めて、F1公式セッションで日本人ドライバーが走るという大きな出来事になるが、25日時点では、山本のF1に関する発表はなされていない。
しかし、注目が集まるなか、山本はホッケンハイム入りし、木曜にトロロッソのダニール・クビアトやアレクサンダー・アルボンらとともにコースを歩いた。ホンダはSNSで「Welcome back, Naoki! Great to have you with us again」とF1の現場での再会を喜ぶコメントを発信している。
トロロッソもSNSで山本を歓迎。「スーパーフォーミュラとスーパーGTのチャンピオン、山本尚貴が、F1の作業の流れについて学ぶため、今週末、合流しました」とコメントした。