将来のオーストラリアGP開催が確実なものとなり、オーストラリアGPの主催者は、舞台となるアルバートパーク・サーキットのレイアウトに数カ所変更を加えることを検討している。
オーストラリアGPの主催者は先日、F1と2025年までの開催契約を締結した。契約条件により、コースの再舗装や、レース内容を改善するための数カ所のレイアウト調整といった、会場への新たな投資を行うことが可能になった。
「実施することすべてにおいて投資のリターンを得ることは重要だ。そしてあと2年長くF1を開催できるので、いくつかのことを実行するうえでさらに状況が確実なものになっている」とオーストラリアGPのCEOを務めるアンドリュー・ウェスタコットは説明した。
「まず、再舗装を検討している。ドライバーたちは現時点では再舗装が必要だとは言っていないが、彼らの言うことは変わる。ある時は再舗装が最も必須なことであると求めたり、またある時は市街地コースの性質を好んだりする」
「その他の点では、コースを進化させることを検討できるだろう。湖やスポーツスタジアム、ピットビルといったものによる物理的な制限を鑑みて、どのような調整ができるか検討可能だ」
アルバートパーク・サーキットはオーバーテイクのチャンスがほとんどないことで悪名高いが、この点に関しては高速のターン11から12の流れを低速コーナーに変更して、オーバーテイクのチャンスを増やすことで、ある程度改善される可能性がある。
「調整が可能かどうか、特定の場所のデザインとレイアウトの改善を検討する予定だ」
バーレーンで開幕戦が行われた2006年と2010年を除き、オーストラリアGPは過去23年にわたってF1世界選手権のオープニングラウンドであり続けている。ウェスタコットは、レースはこの特別なステータスとともに継続されていくのだとほのめかした。
「それは基本的に契約の一部だ」
「契約の条文について触れるつもりはない。契約の詳細については話さないことになっているからだ」
「だが知られているように、チェイス・キャリー(F1のCEO)は、シーズンは基本的にメルボルンで開幕し、中間にモナコがあり、そしてアブダビで終わると言っている」
「始まりと終わりについては、すべてのことが調和しているのだ」