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『東大王』伊沢拓司が率いる「QuizKnock」、知的ドッキリ動画が大ヒット! 新たな名物企画に?

2019年07月24日 15:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『東大王』でおなじみのクイズ王・伊沢拓司率いる「QuizKnock」が、7月3日にYouTubeチャンネルへ投稿した動画が、再生回数180万回を超える人気を博している。これは、彼らが今年7月にアップした動画の中でもぶっちぎりの再生回数で、歴代においてもトップ10に入る企画となっている。


(参考:伊沢拓司率いるQuizKnockの動画はなぜ面白い? “クイズ王”ならではの企画力に迫る


 この企画は、伊沢にドッキリを仕掛け、存在しない漢字を混ぜた漢字クイズに挑戦したら、伊沢は気付くのか?というもの。山本祥彰、川上拓朗、須貝駿貴の3人が仕掛け人となり、「この漢字、存在しないだろ!」と伊沢がドッキリを見破るか、伊沢が漢字の読みを推測して山本の意図した通りに正解していく、というのがこの動画で期待されるパターンである。


 ドッキリは「超超超難問! 漢字三目並べ」と題された企画で進行していく。読み方が合っていればパネルを獲得し、縦・横・斜めのいずれかが揃えば勝利だ。1問目の三目並べには、「栗糖」(こんぺいとう)、「金鬼」(おろしがね/部首がかねへんに鬼)という、2つの実在しない漢字がある状態でスタート。


 まず、伊沢は実在する「含羞草」(おじぎそう)を無難に正解。「はずかしがって閉じちゃうから含羞草」と葉が閉じる様子が羞じらいに見えることに由来すると解説する。ここで驚きなのが、「鞋底魚」(したびらめ)に対して、「左の字(鞋)分かんねぇ! “存在しない漢字を作ってください”って言われたら左のやつ作るよ!」とコメントする場面だ。勘の良すぎる伊沢に、回答者であり仕掛け人の山本、須貝の顔は硬直。明らかに動揺を隠せずにいる。


 さらに伊沢は、存在しない「金鬼」を「おろしがね」と答え、推測で“正解”=山本の意図にたどり着く。山本からの「これは知ってたんですか?」という問いに「知ってた! 意外といけるね、今日!」と段々と調子に乗っていく伊沢。「栗糖」(こんぺいとう)も推測で当て、2問目へ突入する。


 2問目は、伊沢にこの企画自体がドッキリであることを気づかせるために、架空の漢字とともに、「樹熱」(パッションフルーツ)、「虚」(からっぽ)といった明らかに無理があるパネルが多く混ざっていくが、伊沢は一切気づくこともなく、存在しない漢字の読みを当てていく。「樹熱」(パッションフルーツ)を言い当てたところで、ついにネタバラシとなった。


 今回の企画で遺憾なく発揮されているのが、架空の漢字クイズにおいても推測でガンガン答えを解く伊沢のクイズ力だ。実在する難読漢字に関する知識はもちろん、ドッキリは見抜けなかったものの出題者の意図を読み解き、そのクイズにおける「正解」までたどり着く。


 あまりの正解率に、仕掛け人の川上は逆に引っかけられてるのかと思ったほど。YouTuberにとってドッキリは人気コンテンツの一つであるが、QuizKnockでしか成立しない発想力とクイズ力が相まって、知的好奇心をくすぐる稀有な動画になったと言えるだろう。クイズ王の知識と直感をかいくぐる知的なドッキリ企画は、今後もQuizKnockのキラーコンテンツになるかもしれない。


(汐華熱波)