最近、レッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、マックス・フェルスタッペンのことを“F1における最高のドライバー”であると評した。だがルノーのニコ・ヒュルケンベルグは、自分はフェルスタッペンが最高のドライバーなのか否かを判断する立場にはないと語った。
ホーナーは、フェルスタッペンが第9戦オーストラリアGPで今シーズン初優勝を挙げたあとに、「人生のこの時期にこのパフォーマンスを見せているドライバーとして、この12カ月においては、彼は間違いなく世界最高のドライバーだ」と語った。
しかしヒュルケンベルグは、自分はそのような主張にコメントできるとは思わなかったと述べた。
「そうしたことを言うのはいつも難しいことだ。なぜなら、僕はこのチーム(ルノー)に没頭しているから考え方がとても限られている。自分自身とルノーのことを気にかけているからね」
「このチーム内の細かなことすべてを見ているんだ。他のドライバーがレースウイーク中に何をしているのか、僕はそれほど注意を払っていない」
「でも記録と、今シーズンここまでの彼の走りを見ると、すごく良くやっているね」
またヒュルケンベルグは、フェルスタッペンの実績についてあまり語ろうとしないのは、ライバルを称賛したくなかったり、レースの際に心理的なアドバンテージを与えてしまう可能性があるからといったこととは関係ないと主張した。
「もちろん僕たちは全員が利己的で、自分たちが最高だと思いたがっている。そうした態度を取ることや、油断せずに気を抜かない思考をする必要はあるものなんだ」
「(でも)同僚のドライバーが素晴らしいレースをしたり予選ラップを出したら、敬意を抱くよ」
また5度のF1チャンピオンであるメルセデスのルイス・ハミルトンはこれまで、ホーナーのフェルスタッペンに対する称賛について尋ねられると否定的だった。
「彼の主張に対して僕は答えを持たない。結局、誰かは時々ある種の注目が必要なんだろう」とハミルトンはシルバーストンでメディアに語った。
「マックスは素晴らしい仕事をしていると思うし、彼を見ているのはすごくエキサイティングだ。彼らがいかに前進するか見るのは興味深いことだね」
だがハミルトンは、ホーナーやF1のパドックにいる誰かによってフェルスタッペンが“最高のドライバー”と評されても、脅威など感じないと語った。
「僕は他人と自分を比べない。そうする必要は僕にはないんだ」