2019年シーズン、9戦を終えたMotoGPでマルク・マルケスは、これまでのところレースウイーク中に6回クラッシュしている。2018年のチャンピオンシップの同じ時期には、すでに11回クラッシュしていた。
つまりマルケスはクラッシュ率をほぼ半分にして、自身の痛みを大幅に減らし、ホンダとアルパインスターズの資金をだいぶ節約させているわけだ。
第9戦ドイツGPのレース後、記者はマルケスになぜ古いレーシングスーツを着ているのか尋ねた。
「昨年のレースではいつも新しいレーシングスーツを着ていた。なぜなら毎週末クラッシュしていたからね」とマルケスは笑った。
実際、マルケスは2018年には平均して毎回のグランプリで1.3回クラッシュしていた。
「今年、僕はル・マン以降は、レースウイーク中にクラッシュしていない。なぜならいつも改善しようとしているし、フリー走行では冷静になろうとしているからね。集中することがすべてだ」
「バイクに深く集中していれば、多くのクラッシュをセーブできる。確かに今年はあまりクラッシュしていないが、僕が何回セーブしたかを数えるべきだよ。クラッシュを減らし、よりセーブしているんだ」
このとき、ドイツGPで3位となったカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が「マルクは今週末6回クラッシュしたよ!」と会話に加わり、冗談を言った。「他のライダーなら6回クラッシュしただろうが、彼はすべてをセーブしたんだ」
マルケスはさらに詳しい話をした。
「今週末は最初のコーナーで、3、4回セーブした。そんな感じだ」
「モントメロ(カタルーニャ)のテストでクラッシュしたが、それは100パーセント集中できていなかったからだ。フロントのコントロールを失ってクラッシュした。集中が足りなかったんだ」
「これがホンダのマシンの乗り方だよ。集中して、限界を見出し、最速で走るんだ」