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MotoGP:マルケスが語るクラッシュ回数減少の理由とホンダMotoGPマシンの乗り方

2019年07月24日 06:11  AUTOSPORT web

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MotoGP第7戦カタルーニャGPで行われたグランプリ70周年記念イベントでスーツを着たマルク・マルケス
2019年シーズン、9戦を終えたMotoGPでマルク・マルケスは、これまでのところレースウイーク中に6回クラッシュしている。2018年のチャンピオンシップの同じ時期には、すでに11回クラッシュしていた。

 つまりマルケスはクラッシュ率をほぼ半分にして、自身の痛みを大幅に減らし、ホンダとアルパインスターズの資金をだいぶ節約させているわけだ。

 第9戦ドイツGPのレース後、記者はマルケスになぜ古いレーシングスーツを着ているのか尋ねた。

「昨年のレースではいつも新しいレーシングスーツを着ていた。なぜなら毎週末クラッシュしていたからね」とマルケスは笑った。

 実際、マルケスは2018年には平均して毎回のグランプリで1.3回クラッシュしていた。

「今年、僕はル・マン以降は、レースウイーク中にクラッシュしていない。なぜならいつも改善しようとしているし、フリー走行では冷静になろうとしているからね。集中することがすべてだ」

「バイクに深く集中していれば、多くのクラッシュをセーブできる。確かに今年はあまりクラッシュしていないが、僕が何回セーブしたかを数えるべきだよ。クラッシュを減らし、よりセーブしているんだ」

 このとき、ドイツGPで3位となったカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が「マルクは今週末6回クラッシュしたよ!」と会話に加わり、冗談を言った。「他のライダーなら6回クラッシュしただろうが、彼はすべてをセーブしたんだ」

 マルケスはさらに詳しい話をした。

「今週末は最初のコーナーで、3、4回セーブした。そんな感じだ」

「モントメロ(カタルーニャ)のテストでクラッシュしたが、それは100パーセント集中できていなかったからだ。フロントのコントロールを失ってクラッシュした。集中が足りなかったんだ」

「これがホンダのマシンの乗り方だよ。集中して、限界を見出し、最速で走るんだ」